ファービーの話

２０歳まで両親と住んでいたマンションで。
クリスマスにプレゼントされたファービーでしたが、かなかな構う時間がないのとよくわからないのと、何より鉄生臭い変な匂いがするのでスイッチ切って、万が一起きないように逆さまにしてテレビ横の押入れにいれたんです。
しばらく月日は流れ、ある日の深夜。
ゲームをしていると声。
「ファァー…」
聞き間違えかとゲーム続行。
ひを改めてまた深夜

「ンーンー…」

あ、やっぱりだわ。
ファービー喋ってる。
なんかの弾みでスイッチ入ったかな？
でも逆さにして眠らせてあるはずなのにな。
そして別の日
「ファァー…」
「…ウーナイコーコー」

喋ってるな…

この押入れ、ちょっと別件で変な事があったので夜中に開けるのは怖いのです。
次の日母に聞いてみました。
ファービー押入れで喋ってるよと。

母は「そうなの？いつ？電池抜いたのになぁ〜。気持ち悪いね」

ここで鳥肌ものなんですけど、最近この話を友人にしていて自分で気付き戦慄した事がもう一つ。
ウーナイコーコーはファービー語で確か…。
「かくれんぼしよう」
という意味なんですよ。
あの時気付かなくてよかったです…！