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  • ヒサルキ ハタカワ が更新を投稿 7年 4か月前

    ヒサルキサンタから、我が家に起こった不思議な話をプレゼントするよー。
    去年の話なんだけど、ある日突然兄貴が学校から帰るやいなや「さっき、洗面所に女の人がいた気がする。」って言ってきた。
    俺と母は「あぁ、そう。疲れてんねやろ。」程度にしか聞いてなかった。兄貴は当時薬剤師国家試験を控え毎日2時間半の登下校時間に耐えながらも毎日終電まで学校で勉強して帰ってきていたから、疲労もたまるわ。と。
    ちなみに親父はその時間は既に就寝してた。仕事の時間になったら仕事に行って、仕事が終わって帰ってきたら飯食って風呂入ってすぐ寝ちゃう人だったから。
    そんな親父が兄の発言から数日後「階段の下に女の人が立ってたのを見た」と言い出した。
    それを聞いた俺と母は「……。」
    固まった。
    兄貴が見たものと同じなのか?と。
    親父にその女の人の特徴を聞くと「女性」「赤い服」「髪は肩くらい」だったらしい。その日帰ってきた兄にそれを伝えると「それ!赤かった!髪の長さまで覚えてへんけど!」って。
    内心怪談は好きだけど幽霊の存在を信じてなかったから、我が家に何かいると思って少し好奇心が湧き上がった。しかし俺は何も見ることはなかった。
    八月は祖父の命日であり、坊さんが家に来て仏壇で経を唱えに来ていた。
    その時同居してる祖母が「ウチの長男と孫が気色悪い事言うんです。家の中で女の人見たゆーてねぇ…」と坊さんに話すと「あぁ、いらっしゃいますよ。赤いお召し物の方ですよね?」と返されて背筋がゾワっとした。
    坊さんが言うには「ずっと前からいてはりますよ。何かするわけでもなく珍しい事でもないので、敢えて何も言いませんでしたが…。」
    このハゲまじかよ、早く言えよ。って思った。それからは「ハゲ曰くいる事は確定なんだな。」といつかこの目で非科学を目の当たりにする事を楽しみにしていた。

    が、結局今に至っても俺はこの目で見ていません。そして少し心境が変わりました。「このまま見えないほうがいい。」って。
    理由は坊主が言った一言に間違いがあったんじゃないかな。と思うようになったからです。
    兄貴と親父がその女を見たって発言してから三ヶ月以内に2人とも「クローン病」と「黄色靭帯骨化症」。いわゆる国に「難病指定」とされている治らない病に罹ってしまったから。

    女と病気に因果関係があるのかは定かではないけど、親子二代が立て続けに難病ともなると少し無関係とは思えない気がして。見えない事は幸福なのかもしれない。と思うようになった出来事でした。

    ちなみに父も兄貴も適切な治療を定期的に受ける事でいまのところ元気にしております。

    • なんと!?、結構前から居たって後から知ると怖いですね、お父上と兄上が早く治ると良いですね、他に何も起きない事を祈っとります(´-ω-`)

      • コタさん。ありがとです!残念ながら今の医療では完治する術は見つかっていませんが、それきっかけで兄貴は自分の病気の研究職に就くことが夢だそうで今は大学院に通っています!笑

      • お兄さん強いですね、かっこよすぎです(σ≧▽≦)σ

    • なるほど、そーゆー考えもできますね!時期的に言えばその女性の警鐘によって早期発見もできたのかも!
      いろんな視点で解釈できるなぁ…ありがとうございます!

    • ふおお凄い話っすね。僕も今まで零感なりに見聞きした感じ、うち猫さん方面の気がしますねぇ〜。
      もし仮に彼女が怨念溢れる悪霊だったとすると、そんな「何か難病になれやああ」とかいうパルプンテ的な攻撃はないだろうなと思うっす。怨念ってのはもっとシンプルでプリミティブなもんだと思うんで。
      まぁ人体の不思議ってやつで、人の身体や人生は強く思えば実際そうなっちゃうみたいなんで悪く考えすぎると身体に出まっせw

      • いわゆる「ブアメードの血」や「聖痕」ですね!まぁ死ぬこと以外はかすり傷って感じで元気にやっていこうと思います!