岡花光鬼

  • 岡花光鬼 さんが投稿「☬ 呟怖王 2019 WINTER-SPRING ☬」にコメントしました。 5年前

    #呟怖 僕を忘れてしまった祖母が天井を見つめている。「アレは何」力なく指差す先には何もない。翌日「足…足」「体…体」と祖母が怯える。すると急に嬉しそうに「なんだ、◯◯だったのぉ」と天井を見たまま僕の名を口にした。僕はここだよ!呼びかけに祖母が反応する。「お前もあぁやって首を吊れ」

  • 岡花光鬼 さんが投稿「☬ 呟怖王 2019 WINTER-SPRING ☬」にコメントしました。 5年前

    #呟怖 子供靴だけが歩いている。姿のない足取りは幼い。靴の上を通過した車に息を飲むが、変わらず歩いており安堵した。どこを目指しているのか。すると女が靴に駆け寄り蹴飛ばしていった。別れて転がる二つの靴。拾って揃えてやると、また歩き出した。遠くで睨んでいる女を睨み返し、靴を見送った。

  • 岡花光鬼 さんが投稿「☬ 呟怖王 2019 WINTER-SPRING ☬」にコメントしました。 5年前

    #呟怖 先月誕生した娘を連れ買物中、女性に声をかけられた。「可愛い。出産大変だったでしょ」確かに難産だったし娘を褒められ素直に嬉しかった。「私も凄く苦しかった。痛みが懐かしい。少しだけ入れさせて」彼女が上着を開くと、裂かれて臓物の垂れた腹が現れた。「ここに…」土色の手が娘に伸びる

  • 岡花光鬼 さんが投稿「☬ 呟怖王 2019 WINTER-SPRING ☬」にコメントしました。 5年前

    #呟怖 骨折した腕を机にぶつけた。ギプス有りでも痛い。街では人にぶつかり、更にバイクによる引ったくりに遭い腕を捻った。段々酷くなる痛み。帰りに車に撥ねられ転倒、後走車に腕を轢かれた。そこへ犬が噛みつく。飼い主はただ見ている。腕が噛みちぎられると子供達が群がり、楽しそうに持ち去った

  • 岡花光鬼 さんが投稿「☬ 呟怖王 2019 WINTER-SPRING ☬」にコメントしました。 5年前

    #呟怖 えぇ信じ難い事に、この石には感情があります。このモニターをご覧下さい。人が触れると、主に『怒り』を示す数値が上昇します。では叩くと…このように『殺意』の数値が急激に上昇しました。これまで動機不明だった一連の撲殺事件、この石が関連する可能性も。ちょっとあなた、石を離しなさ…

  • 岡花光鬼 さんが投稿「☬ 呟怖王 2019 WINTER-SPRING ☬」にコメントしました。 5年前

    #呟怖 近所の某一家失踪以来、スマホに妙な留守電が。「僕はザザ…に」「私はザザ…に」「俺のザザ…ザザに」肝心な箇所でノイズが入る。だが声は日に日に鮮明に。「僕は川に」「私は庭に」「俺のササァ…ササァに」薄いノイズの中の言葉を聞き取る。「俺の頭はお前のバッグに」膨れたバッグに気づく

  • 岡花光鬼 さんが投稿「☬ 呟怖王 2019 WINTER-SPRING ☬」にコメントしました。 5年前

    #呟怖 犬の散歩中、ビニール袋を覗き込む老女とすれ違った。嬉しそうに「孫は可愛い」と繰り返す。翌日、今度は酷い剣幕で「悪い子だ!」と怒鳴っており、袋の中身を取り出すと地面に投げつけた。黒い何か。ミチミチ踠く六本足。犬が吠えそれに噛み付くと、「よくも孫を!」と老女が発狂し向かって来た

  • 岡花光鬼 さんが投稿「☬ 呟怖王 2019 WINTER-SPRING ☬」にコメントしました。 5年前

    #呟怖 私は雨の日が怖い。雨音が邪魔で、近づく足音に気づけないから。“彼ら”はいつも唐突に現れ、駆けて来る。そして私が気を失うまで首を締めていく。その姿は定まっておらず、死者や化物、煙だった事もある。走る足音からは逃げなければならない。昔、軽い気持ちで人を呪った代償。雨の日が…怖い

  • 木本葵 さんと 岡花光鬼 さんのプロフィール写真岡花光鬼 さんが友達になりました 5年前

  • 岡花光鬼 さんが投稿「✵ 呟怖王 2018 SUMMER ✵」にコメントしました。 5年 7か月前

    #呟怖
    ある患者が「ハイそうです!」と何度も叫び死んだ。だが頭は横に振っていたという。更に別の患者が頭を縦に振り「イイエ違います!」と繰り返して死んだ。そういえば以前、無言で頭を振り死んだ者がいたが…。ふと耳元で、囁きが聞こえた。「ハイ違います!」頭を縦横に振り、私はそう叫んでいた

  • 岡花光鬼 さんが投稿「✵ 呟怖王 2018 SUMMER ✵」にコメントしました。 5年 7か月前

    #呟怖
    とある神社で、女が自ら腹を切り裂き死んだ。その屍には黒い影が群がり、開かれた腹に争うように入り込むと、暫くして1体のみが這い出し何処かへ消えた。その後装束姿の集団が女の体を斧で切り分け、燃やし、それを木箱に入れ社殿に納めた。多くの参拝者の祈願成就の為の犠牲を、誰も知らない

  • 岡花光鬼 さんが投稿「✵ 呟怖王 2018 SUMMER ✵」にコメントしました。 5年 7か月前

    #呟怖
    母が雨打つ庭を見て泣いている。背を優しく摩ってやるが、心の壊れた母の中で、既に私は存在していない。母の視線の先は荒れた花壇。母が大切にしていた花は見る影もない。ごめんねと何度も言う母の肩を、そっと抱く。私を忘れ、花を想う母。雨で土の中から現れた白い指に、私は自分の指を見た

  • 岡花光鬼 さんが投稿「✵ 呟怖王 2018 SUMMER ✵」にコメントしました。 5年 7か月前

    #呟怖
    車のライトに照らされる彼女。憂いた眼を向け、何かを囁いている。聞き取りに歩み寄ろうとし、老人の穏やかな声に止められた。「あれは人ではない。近づけば命を喰われる」僕は振り返り、老人に近づく。「知ってます」彼女の方へと老人を突き飛ばす。人である事に疲れた。どうか、君の仲間に…

  • 岡花光鬼 さんが投稿「✵ 呟怖王 2018 SUMMER ✵」にコメントしました。 5年 7か月前

    #呟怖
    ある日、生徒達の姿が魚に見えるように。換気しても消えない生臭さが吐き気を誘う。顔を顰めていると、まるで汚物でも見るような表情だと生徒が荒い口調で言った。仕方なく正直に話すが、全員が嘲笑の声を上げた。慣れた光景。俺に教師の威厳など皆無だ。俺も魚になりたいと、海に飛び込んだ。

  • 岡花光鬼 さんが投稿「✵ 呟怖王 2018 SUMMER ✵」にコメントしました。 5年 7か月前

    #呟怖
    カフェで女子トイレに入ると、女が鏡に映る自分に向かい罵声を浴びせている。「クソアマ!消えろ!」女は男のような声で叫ぶと鏡を叩き割り、破片で自分の顔を切り刻んだ。騒然となる店内。暫くすると、女の服を着た血塗れの〝男〟が救急車で搬送された。私の横に、それを見送るあの女がいる。

  • 岡花光鬼 さんが投稿「✵ 呟怖王 2018 SUMMER ✵」にコメントしました。 5年 7か月前

    #呟怖
    失敗の連続。部屋で塞ぎ込んでいると、バタンと背後で戸が閉まる音がした。心配した母が覗いたのだろう。…バタン、とまた鳴る。何なんだ?母を呼ぼうとし、妙な違和感を抱く。母…って?戸を前に、背後でバタンと音が。え?…あれ?ここは?繰り返される音。その度に、記憶が閉ざされていく…

  • 岡花光鬼 さんが投稿「✵ 呟怖王 2018 SUMMER ✵」にコメントしました。 5年 7か月前

    #呟怖
    次々と殺人事件が発生。被害者は順に、小田、間島、江崎、岡花、結城、ルイス。全員に繋がりはなく無差別殺人と思われた。が、関連性が発見された。頭文字と並べると『お、ま、え、お、ゆ、ル』となった。次は〈さ〉が警戒される中、7人目は鈴木。《お前を許す》が完成した。犯人は現在も不明

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