みなさんどうも、管理人です ƪ(•◡•ƪ)
もうお馴染み『呟怖』、誕生から一年でかなり盛り上がり認知されてきたのではないでしょうか。
ツイートに『#呟怖』というタグをつければ誰でも投稿できる、1ツイートに収まる小粒なホラー・怪談作品。実話・創作問わず毎日たくさんのジャンルの呟怖が生まれ、呟怖を原作にクリエイターで集まってコラボする『#呟コラ』の登場やチャット型小説アプリ『DMM TELLER』とのコラボなど急速に拡大しています。
投稿された呟怖作品は下記リンクから読めます。
https://twitter.com/hashtag/呟怖
猫獄山でも本企画『呟怖王』と、みんなでつくる呟怖のデータベース『呟怖.ORG』を立ち上げ呟怖を応援しており、呟怖.ORGには100名を超える呟怖作家さんに参加いただき5000以上の二次創作を許された(非商用)呟怖が集まっています。
『呟怖王』
そして迎えた、第三回目『呟怖王 2018 SUMMER』は審査員に怪談作家の一銀海生(いちじょうみう)先生を迎えお送りします!
みなさん、Twitterに『#呟怖』というタグをつけて呟怖を投稿し、投稿した内容をこの記事のコメント欄に貼り付けて応募してください。
応募作品は厳選なる審査を行い、優秀作品を一銀先生、そしてその助手としてホラー漫画家公園遊自さん・おなじみにゃんたま会の鏡太郎さんの3名が発表配信します。毎回たくさんの作品を応募いただき、今回も覚悟を決めて全作しっかり読ませていただきます!
そして優秀作品には賞品を用意してあります。今回も優勝者には究極の地下ファビュラスな栄誉『呟怖王 2018 SUMMER』の称号とトロフィー(的なやつ)を贈呈します!
今回もクリエイターさんもリスナーさんも読者さんもオカルトホラーファンも、全員にチャンスのあるガチンコ勝負ですので、奮ってご参加ください!
・優勝:1作品
★アクリルトロフィー
☆鏡太郎さん朗読
・一銀海生賞:1作品
★シークレット
☆鏡太郎さん朗読
・その助手賞:1作品
★シークレット
☆鏡太郎さん朗読
・猫獄山賞:1作品
★あんコのつらみキーホルダー
☆鏡太郎さん朗読
・優秀賞:10作品
☆鏡太郎さん朗読
◆審査対象作品
2018年1月28日以降に書かれた作品で、2018年9月9日(日)までにコメント応募があった作品
◆審査員
◆投稿方法
Twitterに『#呟怖』というタグをつけて怖い話をツイートし、投稿した内容をこの記事のコメント欄に貼り付けてをコメントしてください。応募作品はお一人様10作品までとさせてください。創作、体験談など自由に投稿してくださってOKです。
『#呟怖』という文字と文章との間には半角スペースもしくは改行が必要ですのでご注意ください。
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新たなホラー・怪談のムーブメント呟怖をぜひみんなで育てて盛り上げましょう (ФωФ)ノ
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占師の私と彼には未来が視える。
いつからか、私と彼とで視える未来が違い始めた。
私には友人が破滅する未来が視える。
彼は成功すると言う。
私は彼を愛していたので、彼に、譲った。
間違っているのは私だ。
一年後、友人の墓前で詫びた。
#呟怖
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「居なくなってしまったんです」
「捜しに行こうと思っているんですけど、どこを捜せばいいのか解らないんです」
老婆はずっと呟いている。
身内が亡くなったなんて話は無い。
誰が居なくなったのか、訊いてみる。
「私」
翌日、老婆は排水溝から見つかった。
死後一週間経っていたという。
#呟怖
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私の母は優しい人だ
美人で、児童福祉施設の施設長をしている
誰もが認める公正明大な人で、沢山の子ども達に慕われている
母の娘である事を、皆が羨ましがる
でも。
だから、信じて貰えない
お母さんは私に対してだけは、悪魔なんだって
#呟怖
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「夢か?」と問へば 「夢よ」と応える
それでも良いよと ただ泣く初盆
#呟怖 #怪談短歌
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今宵満月血潮垂る
愛しや愛しと啼く声の
かわず鳴く音に合わさりて
いずこやいずこと哭く声に
消えなば消えよと只泣けば
居たぞ居るぞと千の割鐘
消えなば消えよと鎮まりて
今宵満月血潮濡れ
#呟怖
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不意に、とてつもない悲しみに襲われる。
理由もなく、切っ掛けもなく、ただ唐突に胸が張り裂けそうになるのだ。
でも、涙は出ない。
今にも涙が流れそうなのに、出ない。
恐ろしい程の寂しさと、どうしようもない、孤独。
死にたいとすら、「思えない」
明日も私は、普通に出勤する。
#呟怖
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もうそろそろ私は、限界と思われます
足が畳の下に潜り込み、身体は壁土のようにぼろぼろと崩れていきます
髪は繊毛のように伸び
ただ伸び
ゆらゆらと生き物のように、それだけが生き生きと伸びていくのです
ほらもう此処はじめじめと
ただじめじめと
扉が開くのをただ待つので御座います
#呟怖
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私の至高の経験は「孕み」でございます
胎の中の鼓動
養分を根こそぎ奪う寄生物
嘔吐と倦怠の日々
ぐるぐるぐると泳ぎ回る生命
刻一刻と膨れる腹
絶え間ない前駆陣痛
いつ息絶えるか知れぬ恐怖
他にこのような特別な経験がありますでしょうか
それが「母親」というものでございます
#呟怖
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床屋で頭を洗われていた
シャンプーを流すシャワーの湯が、段々熱くなってくる
おい、熱いよ
と声をかけるが、湯温が下がる気配は無い
あついよ
あついあついあついあついあついあつい!
熱 い !!!
堪らず、顔の上の白い布を跳ね除ける。と
巨大な目玉だけの店員達が、笑って視ていた
#呟怖
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世界が開いた
美しいと思っていたものは、醜く歪んでいた
清浄だと思っていたものは、欲に塗れて穢かった
愛されていると思っていたけど、本当は憎まれていた
母さん
僕は母さんの事大好きだよ
貴方が赤黒い肉塊になっても
その心だけは、変わらず綺麗なままだった。
#呟怖
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#呟怖
あたしは一度死んだんだけど、パパが秘法で生き返らせてくれた。
パパが病気で死ぬ間際、「能力不足ですまない」とあたしにあやまった。
効果に期限があるみたいで、また元の死体に戻ってしまうらしい。
まあいいや。
~年齢性別不明の白骨死体が持っていた日記より~
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#呟怖
買い物帰り、団地の前を通りがかったところで、頭上から子供の笑い声が聞こえてきた。
ベランダで遊んででもいるのだろうか。
見上げると、笑いながら子供が落ちてきて、目の前でいやな音を立てた。
まだ笑い声が聞こえる。
あとからあとから、笑いながら子供が。
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#呟怖
「すっげえ美人と、夢の中で毎日ヤリまくってる」
そう言っていたやつが、自宅アパートで死んでいるのが見つかった。
下半身丸出しの姿で、死因は心臓麻痺。
誰もが一人エッチのやり過ぎが原因と思った。
検死した監察医は、心臓に、まるでキスマークのような赤変部位を見つけた。
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#呟怖
若い女性がビルから飛び降り自殺した。事件性はない。
兄と名乗る男性が、女性の身元確認にやってきた。
霊安室で、激しく損傷した遺体を確認してもらう。
ふと、遺体を凝視している男性が勃起している事に気づいた。
おぞましい想像が頭をよぎったが、婦警の私は見て見ぬふりをした。
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#呟怖
妻は異常に人形好きだったんです。私は何もやっていません。
私がやったのは、妻が産まれたばかりの子供を連れて失踪した腹いせに、キューピー人形を壁に叩きつけて壊して、マネキン人形をバラバラにしただけです。
どうしてこんなところに閉じ込められるんですか。
早く妻を探して下さい。
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#呟怖
私は彼に愛されていた。それは自信を持って言える。
だって「殺したいぐらい好き」と言ってくれたもの。
土の中に埋められていたけど、頑張って起き上がって、なんだか身体が重いけど、彼のアパートに向かった。
ドアを開けた彼は、私を見て絶叫した。
「愛してる」
私は言った。
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#呟怖
ムカサリ絵馬に生者の名を書き込んだ男性がいると聞き、取材した。
そのムカサリ絵馬には、確かに私の前にいる男性の名が記されている。
だがその日付は数十年も前だった。
ギョッとして目を上げると、腐汁をしたたらせた屍が二人、ゆるりと笑った。
おぞましく。
仲むつまじく。
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#呟怖 朝起きて窓を開けたら、道をはさんだ向かいが更地になっていた。元がなんだったか思い出せない。
様子を見ようと表に出たら、目の前一面が更地になっていた。
そんな馬鹿なと怖くなって、家に戻ろうと回れ右したら、そちらも一面の更地になっていた。
どういう事? いったい何がど
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数十年前、好きだった娘が不倫で未婚の母になり、身を持ち崩した。
いまだに忘れられず、神社仏閣に立ち寄っては、惨めな死に様で娘が死ぬようにと祈願した。
ある夜、その娘が枕元にいた。首が長く伸び、ひどい形相だ。
どうやらとうに祈願は成就していたようだ。
#呟怖
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二階にある自分の部屋で寝ていて夜中に目が覚めたら、
畳から生えている生首の恨めしそうな顔と目が合った。
びっくりして蒲団を飛び出すと、階段を転がるように降りて下の階で寝ている両親の部屋に飛び込んだ。
すると、 両親の部屋の天井から人間の首から下がぶら下がっていた。
#呟怖
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#呟怖
真夜中に仕事が終わり家に帰って部屋のドアを開けたら、
蓄光材で出来たフィギュアがぼんやり 光っていた。
僕は独り住まいです。
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ひとりで夜道を歩いていたら前方から猫の声が聞こえてきた。
見ると、赤ん坊を抱いた女性がこちらに歩いて来る。
猫ではなく、赤ん坊が泣いていたのだと思った。
だが、 女性とすれ違った際にそれが間違いであることを知った。
猫のように鳴いていたのは、
虚ろな眼をしたその女性だった。
#呟怖
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#呟怖
夏の昼下がり。
地面に映った、人型をした影だけが、滑るように僕を追い越していった。
セミの鳴き声で溢れる白い世界の中、僕はただ立ち尽くし見送った。
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ファミレスで頼んだ料理を待ちながら向かいの席にいる相手と話していた。
ふと、テーブルの上に水の入ったコップがひとつしか無いことに気づく。
そういえば、 僕は今、誰と話してたんだっけ?
#呟怖
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尾道での話。
坂道を登っていると、向いから5~7歳の女の子が歩いてきて、
「ごめんなさい」 と言って頭を下げた。
その頭が、
そのまま身体から転げてごろごろと坂を落ちていった。
#呟怖
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人通りの少ない夜道。
後ろから車の近づいてくる音がしたので、 端に寄って車幅を確認しようと振り向いた。
が、車は影も形も無い。
不思議に思いながら前に向き直ると、
車の遠ざかる音が夜の帳に消えていった。
#呟怖
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ホテルに連泊の客が受付に来て、部屋に姿見を戻してと言う。
姿見のある部屋は無いと言うと、
昨日までは姿見があった、移動したなら戻してという。
客は昨日部屋の中を撮った写真があると言い、
「ここに姿見が写っているだろう!」
と言って突き出したスマホの画面に、姿見は映っていなかった。
#呟怖
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夜、
海岸沿いの道を車で走っていると、道路沿いに何人もの人が海の方を見ているのが見えた。立っているのは老若男女、特別な人達ではなさそうだ。
みんな海に何かを叫んでいる。
視線を海に向けた。
コールタールのように真っ黒な海に、
ぼんやりと白い人影だけが何百と浮かんでいるのが見えた。
#呟怖
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「先生ほらアレ!見えます?」
放課後の廊下で生徒に呼び止められ窓の外を指されたが特に変わった様子はない
「わからないんですか!もう自分で行きます!」
「え!?おい馬鹿3階…」
止める間もなくそいつは飛び出して地面に落ちた。しかしそのまま這いずり夕闇に消えた。何を見たんだ?
#呟怖
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#呟怖
『白鏡』
学校の怪談で鏡を題材にした話しは良くあるけど、ウチの学校の保健室には、白鏡と呼ばれる鏡がある。
その鏡に映る自分の顔色が死人のように白真っ白だったら2日以内に死ぬんだってさ…
2日前に事故で死んだ友人が言ってた…
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#呟怖
『猫』
夜も更け、深夜の3時になると必ずうちの猫は、私の布団に潜り込んで来て眠る。今日も時計の針が3時を指した頃に、やはり私の右手側から布団に潜り込み足元の辺りでとどまり、寝付いた…3日前に他界したはずなのに…
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海のほど近いこのマッサージ店。
今日も色んなお客様が来店される。
海帰りのサーファーさんだろうか。
脚を中心にマッサージを依頼される。
そりゃつらいはずだよ。。。
そんなにたくさん引きずってたら。。。
#呟怖
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#呟怖
『彼女』
もうどれくらい経つのだろう…この部屋で彼女と見つめあってから…君はまっすぐに僕を見つめてくれているけど僕は君の目をまっすぐ見つめ返す事が出来ない…
誰も居るはずの無い押入れの扉の向こうから彼女が手招きするたびに僕の身体は意思とは無関係に少しづつ押入れに向かっている
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#呟怖
『後ろ姿』
雨の降る夜に、たまに私の前を歩いている髪の長い女性を見かけた…彼女は早足で歩いており私は彼女の後ろ姿しか見たことがなかった。ある雨の夜に彼女がいたので私は走り、彼女を追い越した…
そして追い越し際に私の目に映った彼女の正面に、顔は無くそれは紛れも無い後ろ姿だった…
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#呟怖
『祭囃子』
祭囃子が聞こえる…
昨日の晩に君を祭に誘った時、君が顔を歪めていたことに気づいていたれけど、この街の祭を見せたくて僕は君の手を引き神社に行った…僕は鳥居の先に広がる出店と祭囃子にうかれ、うつむき立ち止まる君の手を引いた…
鳥居をくぐると君の姿はゆっくりと消えた…
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#呟怖
『濡女』
ある女性に気に入られ付き纏われた…その女は雨の夜に傘もささずに俺の家の前に立っていた事から我が家では濡女と揶揄されていた。ある晩ズルズルッと床をする音と共に障子に身体が蛇の妖怪濡女の影が写った…俺は息を殺し障子の隙間から覗くと、あの女が俺の父を殺し引き摺る姿だった
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冷蔵庫が笑ったらゴミ箱に手を合わせること。外の電車の音は毒だから換気扇に謝っておいてね。除草剤は週に一回ホットケーキにすること。電球はリップクリームの代わりにはなりません。人は…
とある殺人現場で見つかった怪文書。犯人は逃走中。
#呟怖
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#呟怖
『後押し』
父が亡くなる直前に私は父と約束した事がある…『お前は優しい子だから、誰かが悩んでいたら、優しい言葉をかけ、そっと背中を押してやるんだぞ』と…
私は今日も父との約束を守り駅のホームで、悩んでいそうな人に『すぐに楽になるからね』と優しい言葉をかけそっと背中を押した…
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#呟怖
『ことわざ』
【壁に耳あり障子に目あり】という、ことわざがあるが実際に壁に耳があり障子に目がある家は私の家位のもんだ…だから私の家には【壁の耳削ぎ障子の目突き】という家訓があり、父は今日も壁から削いだ耳をつまみに晩酌をし、母は障子からえぐり出した目玉で甘辛い煮物を作っている
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#呟怖
細く開いた隙間が嫌いです。
いつもあれがいるから。
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#呟怖
僕は冬の間叔父の手伝いに、叔父が管理人をする湖のほとりに建つ大きなお屋敷に行く。そこには両親を事故で失った娘がいて湖の氷の上を歩いていつも同じあたりで立ち止まり下を覗いている。僕は気になり、彼女がいない時間帯に同じあたりで下を覗く。彼女の両親をみた。
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#呟怖
『匣』
5年間遠距離恋愛中の彼女にメールで『今度、頭を撫でてあげたいな…』と送信して以降電話にも出てくれなくなった…数日後に匣が届き、彼女の母からの手紙が添えられていた…【娘は私にとって大切な存在です。ですから全てはお渡し出来ませんがどうか頭を毎日撫でてやって下さい】と…
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見知らぬ電話番号から電話がかかってきた。
暇だったので、出てみた。すると死んだ妹の声で、
「にいに、助けて…」
イタ電にしては気持ち悪すぎたので、すぐに電話を切った。
すると背後から、
「また、私のこと見捨てるんだね」
凄まじい腐臭と共に妹の声が聞こえた。
#呟怖
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私は小さい頃から、過保護かと思うぐらい周りからとても大切に扱われた。だけど、みんな本心から大切にしてくれてた訳じゃなかったみたい。20歳になった今日は村のお祭りの日、私があっちの世界に差し出される日。
お母さん、そんな顔するなら一緒に逃げて欲しかった。
#呟怖
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#呟怖
『押入れ』
我が家の押入れは、最近深夜にひとりでに開き、塊の様な白い何かが次々と飛び出して、空へと消えて行く…私は不思議に思い、明け方に押入れを恐る恐る開けたが、押入れの中は昨日と全く変わらず、数体の崩れかけた死体が入っているだけだった…
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#呟怖
会社が倒産。両親が事故で他界。持家が放火で全焼。車は停車中に鉄骨落下で大破。
何も無い、なにも。
深夜、公園のベンチに座ると足元に柔らかな気配がすわる。目を凝らすと猫が見えた。子どもの頃可愛がっていた猫。
お前はずっといてくれたんだな。
まだ命があったと思い出した。
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鈍色の空。
ポツポツと天井を叩く音を聴きながら、バスは坂道を登っていく。
山寺に続く参道前のバス亭に、貴女は立っている。
30年間変わらぬその姿。
長い髪を濡らしながら佇む貴女を眺め、バスが通過する刹那。
心の中で念仏を唱える。
来年からは誰が貴方を悼んでくれるのだろうか。。
#呟怖
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夢でよく食べ物を出される。
いつも食べるか食べないかで目が覚めるが、今日は食べてみた。
「食べたな?」
とそれが言うので、食べたと答えた。
「夢だから何の味もしないのよ」
そう更に言った私に、それは嘆いたように言う。
「夢ならば、連れていけない」
#呟怖
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#呟怖
同僚がマスクをしてやってきた。
「どうしたんだ?風邪か?」
同僚は紙にペンで
知人から珍しい虫を預かった。
口の中に巣を作られて喋れないんだ
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私が最後に見た光景。
降り下ろされる鉈の煌めきと血走った男の目。
私が最後に聴いた音。
雨音に混じる男の奇声。
私が最後に嗅いだ匂い。
夏草と土の匂い。
誰か私を見つけてください。
今日もここで立ってます。
#呟怖
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#呟怖
母の実家は、とんでもない山奥にあり、たまに遊びに行くと、いとこ達と山の中を駆けずり回って遊んだ。
鹿やウサギを見かけたり、変な植物を見つけたり、木にぶら下がってる人を眺めたり、とても楽しかった思い出ばかり。
でも、あんな山奥でよく迷わずに遊べたなと思うと、少し怖いですね。
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#呟怖
廃墟訪問のテレビ番組やDVD等を見て、いつも思う事だが、礼儀が悪すぎる。
廃墟でも人の家、入る時には「失礼します」とか「お邪魔します」とか言うべきですよね。
勝手に入るから、家主が凄い顔で怒って、大変な事になってる。追い出されて当たり前。
ああ、番組的にはその方がいいのか…。
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#呟怖
電車に乗る。座席に座り目を閉じると、音を感じる。ヒューユユユユユー、ゴーゴゴゴー。
まるで異次元にタイムスリップしてしまいそうで、とても怖くなる。
でも、本当にこのままタイムスリップしたとして、過去の自分に教えてあげたい!
「あの男とは別れた方がいい!」
今、殺してきたから。
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#呟怖
五月雨の夜、廃屋で何かが蠢いている。
轡を噛まされた男は必死に目で助けを訴えていた。
「遅くなって、ごめんね」
ぶつ、と鈍い音とともに、男の喉から血があふれだす。
「あったかいうちに…食べて」
少女が呟くと、背後の闇から乳色の蜘蛛が無数に這い出し、滴る鮮血に群がるのだった。
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#呟怖
我が家は線路に面している。
庭いじりをしていると、掌ほどの貝の様なものが動いている。
捕まえてみると、小さな頭蓋から人の指が数本はみ出し、脚となって動き回っているのだった。
ー昔、この辺は藪だらけで、見透し悪いから事故がしょっちゅうあったんだよ
そんな話を子供の頃聞いたっけ。
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#呟怖
山間のその温泉は「信玄の隠し湯」と呼ばれているという。
この前行ったとこもそうだったよね、なんて言いつつ入ると、受付は恰幅の良い坊主の親父で、口髭まで生やしている。
感心しながら湯殿に行くと、先客はみんな信玄スタイルで、休憩室も信玄でいっぱいだった。
隠し湯が多いわけだわ。
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#呟怖
友人のアパートで飲みながら話していると、
キキキキキーっと、電車の急停止音が響いてきた。窓から見ると、駅の少し手前の位置で、電車は止まっていた。少し経って、その電車に乗っていたという友人がアパートに来た。「駅の手前で飛び込みあって…死んだみたい…」
連れてこなくていいのに。
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#呟怖
電車を降りると、なぜかゴンドラに乗せられ早押しクイズが始まった。でも問題がよく聞こえない。
思い切って「阪神タイガースの優勝?」と答えたら降ろされた。
ゴンドラは「焼肉バイキング」と書かれた方へ進んでいく。いいなぁと見ていると、行手には熱々の鉄板と箸を手に涎を垂らす巨大な虎が
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#呟怖
冬の避暑地はシンとして、その侘しさが心地良い。
散歩していると、小さな犬がトコトコ歩いていた。側の戸口に人影がある。
脱走かい?
と、犬を家まで誘導し、呼鈴を押しても返事がない。
仕方なく開けると、仄暗い廊下の先に何かがあった。
…骸だ。
傍には掌ほどの毛の塊が寄り添っていた。
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#呟怖
小学3年の夏、病気で入院した。
夜になり隣の公園を見下ろすと、賑やかに盆踊り大会が行われていた。
「いいなぁ」と思っていると、看護師さんが子供の患者だけ特別に連れて行ってくれることに。
公園に着いて何気なく病院の方を見上げると
「うわぁ」窓にたくさんの青白い顔がはり付いていた
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#呟怖
あの男が結婚を間近にして入水自殺したのを校長先生から告げられ、少女たちは俯きながら密かに目配せをした。
(やっと再会できたね)
男を模した人形が湖に投げ込まれる。
「片想い」の末、湖に身を投げた友達が、せめて水底で一緒になれますように、と祈りとも呪詛ともつかない願いを込めて。
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#呟怖
SNSで自分と同じアイコンと名前と投稿をしているアカウントを見つけた。
時間をよく見ると、私の投稿より先に投稿している。
怖くなってSNSを辞めようと決めた日、駅で隣り合った人のスマホに例のアカウントが表示されており
「さよなら世界」
とあった
列車がくる
隣の人が歩き出す
わたしも
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#呟怖
掃除機が故障する時は、
ホースに物が詰まっていたり、ヘッドのブラシに髪の毛が沢山絡み付いていたり、古くて寿命だったりと理由は様々。
モーターがショートしたり、基盤にエラーが発生すれば、焦げ臭いのですぐわかる。
でも今、目の前にある掃除機は、生臭い。
開ける勇気ある人いますか?
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#呟怖
きょうも残業。気が付いたら私一人。広いオフィスに私一人だけ。
静寂の中、空気までも張り詰める。聞こえるのは自分が発する音のみ。
嫌な気配を感じて、神経を一点に集中する。誰?
怖くて振り向けない。
近付いてきた。誰?
もうすぐそこ。どこ?
あなたの後ろ。
あなたも一人でしょ。
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#呟怖
学校の北側に有名なお寺の広い霊園がある。
その中を自転車で突き抜けるのが一番の近道で、怖いからみんな猛スピードで飛ばす。
でも噂では、一生懸命に自転車をこいでも、重くて進めない時があるらしい。
何体もの霊が、楽しそうに便乗してくるとのこと。
飛ばす程、乗ってくるらしい…。
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#呟怖
「並んで歩くなんて仲が良いね」
って知らない人からよく言われる。一人の時に。
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僕は日常に潜む非日常が見える。
色の配置が逆の虹。
水溜りに浮かぶもうひとつの街並み。
カーブミラーの中の少女。
それらの見えたものを絵に描くと皆驚く。
当たり前か。僕は視力がないのだから。
僕がこれらを見るようになったのは新しい義眼に変えてからだ。
#呟怖
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「皆いなくなってしまえばいいのに。」
そう思ってしまった事を今でも後悔している。
いつもと変わらぬ景色。
いつもと変わらぬ日常。
ただ違うのはそこには僕がいないという事。
皆がいなくなったのではなく、僕という存在だけがこの世界から消えてしまったんだ。
#呟怖
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庭で見つけた蝶の蛹。
息子が誤って握ってしまう。
駄目かと思ったが数日後に羽化していた。
「良かった…」
だが出てきた者は異形な姿をしていた。
徐々に出てくる頭。
言葉を失う。
息子の顔がそこにあった。
「まァ…マぁ…」
そう言い異形の者は事切れた。
#呟怖
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落ちる落ちる海の中。
踠く踠く海の中。
足枷外せぬもどかしさよ。
続かぬ息の苦しさよ。
落ちる落ちる海の中。
見える景色は水面の光。
落ちる落ちる海の底。
#呟怖
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天仰ぎ 極楽浄土の 夢を見る
情かけるは 蜘蛛の意図かな
#呟怖 #怪談短歌
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「先生さようなら」
「皆さんサヨウナラ」
委員長がそう言うとクラスの全員が自分のこめかみに銃口を突きつけ引き金を引いた。
#呟怖
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白昼夢を見た。
遠くまで続く一本道に揺れる陽炎。
向こうには幼い頃に亡くした父が居た。
「まだ諦めるな。」
そう言って消えていった。
目が覚める。
「もう少し頑張ってみるか…」
俺は用意してあったロープを棚にしまった。
蝉の音と茹だる暑さの夏の午後。
#呟怖
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今宵も闇を照らし出す。
売られ。買われ。抱かれる世界。
華やかでもありましょう。
地獄でもありましょう。
そして貴方は花に包まれる。
夜明け前には帰りなさい。
夜が明ければ貴方もここの住人になってしまうのだから。
#呟怖
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大切な物を自分の周りに置いておかないと落ち着かない。
お気に入りの物や好きになった女性。
でも好きになった子にこの事を話すと大抵逃げられる。
でも大丈夫。
今は皆僕の物。
皆、畳の下で眠っている。
だけどそろそろ置き場が無くなってきたな。
#呟怖
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仕事に行く途中道でサイコロを拾った。
何の気なしに振ってみる。
「6」が出た。
振ったサイコロを拾い歩き始める。
6歩歩いた所で頭の中で声が聴こえた。
「振り出しに戻る。」
ピピピピピ!
目覚まし時計の音で目が覚めた。
仕事に行かなきゃ。
#呟怖
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#呟怖 こんな夢を見た。白木で組んだ台座に黒い正方形の匣がある。私は毎晩その前に座り、匣に向けて一つだけ怪談を語る。匣には夜ごと怪談が溜まって行く。そして明日でとうとう百日目を迎える。ふと、黒い匣がゴソリと動いた気がした。明日、怪談を語り終えたとき、あの匣から何が生まれるのだろう。
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#呟怖 雨の午後。長い坂道の途中に赤い傘を差した女が立っていた。顔は傘に隠れて見えない。あゝ嫌だな。視える体質は厄介だ。気付いたことに気付かれてはいけない。何気ない振りをして女の前を通り過ぎ、坂道の上でほっと息をする。ふと足元の水溜りを覗くと、私の背後に赤い傘がちらりと見えた。
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#呟怖 友人が死んだ。新築を建てたばかりだった。妻子に去られ、間もなく首を吊った。空き家になった庭先に、やがて彼岸花が咲き始めた。窓辺にはときおり人影がそっと佇むという。今も妻子の帰りを待っているのかも知れない。風が寂しさを孕む秋、その家の庭先には今年も彼岸花が綺麗に咲いている。
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#呟怖 女は胸を切開くと心臓を取り出し、私に食えと迫った。女は死者であった。
心臓は腐りかけのように赤黒く、口に含むと柘榴の味がした。嚥下して、これでもう私のものだと女が嗤う。そこで目覚めた。夢にしてはひどく生々しい。
ふと口の中に柘榴の味を感じて、掌に吐き出すと赤黒い血であった。
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#呟怖 赤い月が照らしていた。窓の外。虚ろな影が揺れる。今夜もまた、遊ぼう、とあの子がやって来る。
私は布団を被って寝た振りをする。だってあの子はもう死者だから。こんな赤い月の夜に、たった一人で死んでしまった。
窓を叩く音がする。私の名を呼んでいる。嫌だ。そっちへは、行きたくない。
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#呟怖 夏になると死んだ友人が訪ねて来る。今年は釣りに行く約束をした。彼は確か川で死んだのだった。僕を引っ張るつもりじゃあるまいねと訊くと、俺だって道連れは選ぶさと嘯く。黄昏が迫り、そろそろ帰るよと腰を上げた。昼に出る幽霊も珍しい。またなと声を残し、風鈴が一つ鳴る前に姿を消した。
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#呟怖 もう帰らないと、かくればあさんが来ますよ。迎えに来たばあやが言う。
その昔、神隠しに遭った娘。長く隠されて、人でなくなってしまった。
ときに里に降り子供を攫う。こんな風の強い黄昏に。
怖いけど、少し哀しいお話ね。
私はばあやと手を繋ぐ。
早く帰ろう。かくればあさんが来る前に。
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#呟怖 女は鬼であった。いつも辻に立ち登下校する子供たちを見ていた。それは私にしか視えなかった。血走った目で覗き込まれるたび、素知らぬ顔でやり過ごす。ある日いつものように子供たちを眺め、ひどく哀しげな顔で立ち去った。失った子を探していたのだと気付いたのは、大人になってからのことだ。
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#呟怖 友人の墓参りに行った。彼は十九で自死したのだった。手を合わせ顔を上げると、墓石の背後に顔を半分だけ出して覗く者がいる。思わず身を引いた。ほんの一瞬のことだ。既に墓石の向こうには誰もいない。あれは死んだ友人だったのだろうか。とても静かな夏の日の、白昼夢にも似た出来事だった。
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#呟怖 猫の啼き声で目覚めた。真夜中。窓の外で盛んに啼いている。
私はあの声が苦手だ。赤ん坊の泣く声に似て気味が悪い。
耳を塞ぐが啼き声は止まない。神経を苛立たせる。と、猫の啼き声が突如として狂気めいた哄笑に変わった。
あゝ、あれは妖しの類だ。頭から布団を被り、朝が来るのを待った。
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我が家では心霊スポットに行く事を固く禁じられている。兄が抗議をすると「俺も昔よく行ったが…連れて帰ると消えてくれないんだよ…」
と、幼い時から窓際に立ち続ける女性に目をやる。女性は昔と変わらない冷たい笑みを浮かべていた。
最近窓際にいる女性の横に、知らない中年男性が増えた。
#呟怖
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理由は忘れたが美容室で某神社での出来事を話した。黒い靄に包まれた七五三の写真が撮れたり、閉館間際のトイレに閉じ込められた話だ。 すると美容師が「実家がその辺りなんですが…神社の近くに2~3年に1度、5歳以下の子供が溺死するプールがあるんですよ。」それ以来神社には近いていない
#呟怖
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ここ数ヵ月、毎日の様に結婚相談所のメールが届く。内容は婚活をしている独身男性の紹介だが、私は登録をした記憶がない。メールに記載された社名・住所を検索してもヒットはしない。紹介された男性の名前を検索するとヒットはするが、皆亡くなった人ばかりだ。
#呟怖
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消防士のAさんが出社すると同僚が「昨日、『Aさんに消火をして頂いた者です。お礼に参りました』と言う方が訪ねてきたよ」と教えてくれた。詳しく聞くと一昨日出動した現場の方だが、たしかそこは男性の一人暮らしでその場で亡くなっているはず。
#呟怖
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家族でジェットコースターに乗った。前に私と兄。後ろに父母が乗った。アトラクションが始まり私は恐怖で目を閉じていた。終わったので目を開け後ろを振り替えると、そこには位牌が2つ置かれていて。それ以来父母には会っていない。
#呟怖
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A「そのワンピース、黒猫がたくさん散りばめられて可愛いね」
B「可愛いでしょ~。でも相手を恨む度に一匹づつ消えちゃうの~。だから下は無地なんだ」
A「へぇ…怖いね」
B「ところで、右足の包帯どうしたの?」
A「昨日駅の階段を踏み外しちゃって」
B「あっ~…だからまた一匹減ったんだ。」
#呟怖
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Twitterで知らないアカウントに毎日煽られ、粘着されている。ブロックをしたいのだが…学生時代ブログで名乗っていたHNがアカウント名なので、もう少し様子をみている。
#呟怖
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この前、ふっとアルバムを見返した。二歳位から記憶にない少年が必ず私の横に写り続けている。私の年齢に合わせて彼も成長しており、最後のページではタキシードを着て私の横にいた。今後ろで赤子をあやしている。
#呟怖
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弟か自殺騒動を起こした際、弟のアドレスから「私がこの子を死なせないから関わるな」「この子にはもっと苦しんでもらうからまだ死なせない」等の女性?からメールが来た。本人は「送った記憶はない、バイクで走ってたら女の笑い声がした、帰宅したら消したはずの電気と暖房がついて」と言ってた
#呟怖
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消防士の父が「現役時代は、焼死体・轢死体の回収やら、色々な死体見たよ」と言った。
「何が一番怖かった?」と、聞いたら「老人ホームで突然死の対応した際、死体の横で痴呆の老人達が食事をしていた状況が怖かった。」と語っていた。老人達が怖いのか食事場の変更しなかった職員が怖いのか…
#呟怖
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#呟怖 ( #返怖 可)
私のクローゼットの中に知らない人形がちょこんと収まっている
悪戯好きな母の仕業なのだろう
その子が居ない時がある
それも母の演出なのだろう
私を怖がらせたりビックリさせたり
「本当そういうの好きよね、お母さん」
仏壇に手を合わせ、母の遺影にそう語る
https://twitter.com/suika_sheep/status/1032104469838753792
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#呟怖 ( #返怖 可)
出産後間も無く、良く当たる占い師から
【この子はいつか貴方を殺す】
と言われた
他の人にも度々言われた
でも育てた
この子の手にかかって生き絶えるのだなと、ワクワクしていた
でも、崖から突き落とすって、
あんまりじゃない?
お母さん、君の腕の中で、逝きたかったな…
https://twitter.com/suika_sheep/status/1025219745103077376
※「息絶える」の筈が「生き絶える」にタイプミスしてますが、なかなかの味なのでこのままでお願いします
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#呟怖 ( #返怖 可)
高い所の端っこに立つと、いつも誰かが後ろにいるような不安に襲われる
だから高い所に立たなかったんだ
最近、悲しい事が多くてね
ずっと避けていた高い所に立ったんだ
後ろからドンって押されたよ
…
【押してくれたのは私の影だった】
https://twitter.com/suika_sheep/status/1023042285598990342
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#呟怖 ( #返怖 可)
スマホが落ちていたので拾って警察に届けようとした
着信が入る
「発信者 バアル」
無視
また着信
「発信者 アスタロト」
無視
また着信
「発信者 バルバトス」
無視
届けて数日後、持ち主からお礼をしたいとの申し出があったが断った
https://twitter.com/suika_sheep/status/1017968118654627840
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#呟怖 ( #返怖 可)
「星を生む船を見に行こう」
親友が言った
伏せりがちな私の面倒をよく見てくれる大切な友
船はがしゃどくろを従えて、航跡に無数の星を生みながら走った
時々まばゆい大きな星が出る
数えながら泣いて目が覚めた
修学旅行中の事故
14名の死者
その中に親友も居る
https://twitter.com/suika_sheep/status/1012171343985438725
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#呟怖 ( #返怖 可)
「鉄の処女ってあるじゃん」
「拷問具の?」
「うん。アレと構造もデザインも一緒な奴を手のひらサイズで作った」
「名付けて『鉄の童貞』」
「ホラこれ。オス専用」
「いやぁぁぁ」
「使った奴は二度と使い物にならない」
「いやぁぁぁぁぁ!」
https://twitter.com/suika_sheep/status/1005284312206344192
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#呟怖
髑髏(しゃれこうべ)のドッジボール
ろくろ首の縄跳び
人魂(ひとだま)使って三角ベース
本物の鬼ごっこ
チラ見して怖くて逃げたけど
見られていたに違いない
毎夜毎夜の窓の外
あーそーぼーうーよー
って声がする
https://twitter.com/suika_sheep/status/1003923748821479424
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#呟怖 ( #返怖 可)
彼女は僕にねだってばかり
映画に連れて行って
食事に連れて行って
友達と遊んだので迎えにきて
結婚しても食事や家事は割と僕
猫みたいな奴だと思いながら楽しく世話をしていた
彼女が死んだ
そして、毎晩、彼女は夢枕に立つ
「こっちに来て」
https://twitter.com/suika_sheep/status/997668966213468160
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#呟怖 ( #返怖 可)
よく事故が起こる交差点
ある時、そこに小首を傾げた女の子が出るようになった
可愛らしい女の子
だが、間違いなく幽霊だ
今日は信号待ちの私の目の前に浮かび現れた
傾げている訳ではなかった
首が折れて皮だけで繋がっている姿だった
https://twitter.com/suika_sheep/status/997316346777034752
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#呟怖 ( #返怖 可)
飼っていた小鳥に良く歌を聞かせていた母が服毒自殺した
遺書は無かった
葬儀の際、鳥籠に叔母が近付いた時、その子は激しく鳴き、籠の中を飛び回って暴れた
私はとある論文を思い出した
鳥の記憶力はとても高く、巣や仲間が攻撃された時は、其奴の顔を絶対に忘れないのだと…
https://twitter.com/suika_sheep/status/972677316739457024
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#呟怖 山間部にある実家に自転車で帰省した時、途中寂れた集落を通った。横の林から「ぃどー!ぃどー!」とわめきながら白いTシャツのおじさんが出てきて横切り、建物の裏手に消えた。驚きながら走り進むと丁度建物の裏手が見える位置に来て三人が次々井戸に落ちていくのが見えた。全力で逃げた。
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#呟怖
責任を取って貰う事にした
だって私のせいじゃない
家族が事故で死んだのは
自分だけ生きてるのは私のせいじゃない
だから責任を取って貰う事にした
あの赤いスカートの女が良い
刺した女は地面に転がった
赤いスカートなんか履くから悪いのよ
だってほんとは
ほんとは誰のせいでもないんだから
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#呟怖
夢の中で目を覚ますと薄暗い水槽の中だった。
光も差さず何も動かない。つまらないので外に出ることにした。できない。
どうやっても出られない。気付いた。水槽の中だけがこの世界の全部なのだ。
私と言う人間も、多分。浮かぶ胎児達が一斉に崩れた。
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#呟怖
たすけて
神隠しに遭った妹の声がする。
だして
満開の桜の根元から。
土に爪を立て掘る。声が近くなる。
たすけてたすけてたすけてだしてだしてだして
爪が割れる頃妹の白い額が見えた、刹那
目が眩む程の青い蝶が群れをなして空へと消えた。
ありがとう さよなら
妹の声が聴こえた。
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#呟怖
この世で一番殺したい人は
勝手に死んでしまいました。
ここにいるのは殺意の抜け殻、
ただの怒りです。
この怒りの矛先が分からぬまま
今夜も明けようとしています。
それともあなたがあの子の代わりに
今日死んでみせてくれますか?
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人は狂わない為に狂うという事を発見したのは私です。
だから今日も部屋の隅でひたすら呟き続けるのです。
大丈夫 大丈夫 大丈夫 大丈夫
誰もそれを分かっちゃいないのです。だからこんな部屋に閉じ込めるのです。
わたしは狂わない為にひたすら、
大丈夫 大丈夫 大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈
#呟怖
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アカウントを乗っ取られたと思った。でも動画に映ってるのは、私。
思ったより美人ですね!
もっと早く顔出しすれば良かったのにw
朗読もいつもより素晴らしいです!
賞賛の声に爪を噛みしめる。だってこれは私じゃない。私は、
こんな魅力的じゃない、もんねえ?
…背後から私の声がした。
#呟怖
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「もしもし?遊ぶ約束って今日だよね?」
「うん、どうしたの?」
「こっちが聞きたいよ!何で玄関開けてくれないの?」
「え?誰も、いないよ?由梨、今どこにいるの?」
「彩の家の前だよ。あ、ママさんが開けてくれた!もお!切るよ」
「待って、ダメ!それママじゃな」
ツー、ツー #呟怖
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ある所に弥平という悪党がいた。数多の罪を重ねたが、ずる賢く逃げ続けた。しかし、流行病からは逃げきれず、目前に三途の川が見えた時、突然大声が響いた。
「お前の来世は鍋じゃ。」
目を覚ますと、丁度見知らぬ女が自分を火にかけようとしていた。
「やめろ…熱い、熱い、あ”づい”い”!」#呟怖
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「なあ、一つの肉体に、魂はいくつ宿ると思う?」
「…どうした?急に。」
「答えろよ。」
「何だよ、こえーな…普通に考えて、一つだろ。」
「やっぱりお前もそう思うか。だったらさ…頼むから俺の体から出てってくれよ!!!誰なんだよお前!!!」
#呟怖
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こわい こわい 目がこわい
死んだような目がこわい
白く濁った目がこわい
こわい こわい こわい
縦に並んだ あの目がこわい
こわい こわい こわい こわい
#呟怖
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「毎度〜お騒がせしてぇおります。廃品回収車でぇございます。」
変な抑揚の耳障りな声で目が覚めた。
(廃品回収…?夜中の…3時に?)
「ご不要になりましたァ、テレビ、CDラジカセ、伴侶、恋人、親兄弟、なんでも回収いたします。」
(え…?)
「お気軽にィお申し付けェ下サイ…」
#呟怖 #枝怖 可
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オレはクロ。文鳥の九助と暮らしてるニャア。チビの頃からずっと一緒だから、鳥籠がなくても襲わないニャア。まあ、種を超えた友情ってやつニャア。でも、たまに目の前をチョロっと横切られると、あいつの骨を噛み砕く感触とか、口の中でもがく感覚とか、想像しちゃうこともあるニャア…。#呟怖
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何で皆、髪の長い女が怖いって思うか知ってる?
人間って、心地いいお母さんのお腹から出る為に、産まれる時に皆同じ夢を見るんだよ。暗闇からもの凄い形相の長髪の女が、奇声をあげて迫ってくる夢。だから、明るい方へ逃げるんだよね。
赤ちゃんが大泣きして出てくるのも、そのせいだよ。 #呟怖
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霊感なんて欲しくなかった
いないものが
見えるのはつらい
大人になってくにつれて
見なくなったのが救いでした
ある日、
実家近くの川原を歩いてると、
好きだった女の子と再会した
久々に会えて、嬉しくて。
夕暮には、哀しくなった
彼女には影がなかった
#呟怖 から お題『影』 猿
https://twitter.com/yumesaru87/status/987285369111494656
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いつも笑顔なふたり
優しい時間が流れていたと思います
お爺さんと
その飼い犬の暮らしは
幸せそうにみえた
だけど、ある日
音信不通になったお爺さんを心配して、家に行ったら
みてしまったんだ
無残な姿となった
お爺さんと
遺体を食らう
一匹の犬を。
#呟怖
https://twitter.com/yumesaru87/status/1002811540448219136
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#呟怖
今日はお父さんとドライブ
「トイレ行ってくる」
お父さんは車を停めると、外に出て行った
トイレ…長いなぁ
眠たくなってきた
ガチャッ
薄目を開けると
知らないおじさんが座っていた
「お父さんね、運転できなくなったから、送ってくよ」
「お父さんは…?」
「後ろに入ってるよ」
https://twitter.com/yumesaru87/status/977424921881034752
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茜色に空が輝いている
学校の屋上から眺めるこの光景が
私は大好きだった
街全体がキラキラと光に包まれていく
だが、その輝きは一瞬だ。
夜の闇が追いかけてくる
その儚さも私は好きだった
さて、何回目になるんだろう
何度も同じことを繰り返すうち忘れてしまった。
身を投げた理由すら
#呟怖
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ギギギ…ギギギッ…ギギッ…
丑三つ時になると毎日聴こえるこの音に、俺は正直参っていた。
古い家なので家鳴りかもしれないが、いつも決まった時間におこる怪音に首を傾げる毎日だ。
ギギギ…ギギッ…
今日も聴こえる。
気のせいだろうか。。日を追う毎に音が大きく聴こえるんだ。
#呟怖
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ゆらりゆらりとゆらめいて
薄暗い舞台で私は踊る
糸などなくても私は踊れるのよ
綺麗な夜ね
さぁ、一緒に踊りましょう
これが最後の夜だから。
そう
私はダンシングドール
#呟怖
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「うちに人が来たらこんにちはって挨拶するんやで。」
父親は自分の息子にそう教えた。
その日から息子は玄関の前で『こんにちは』と丁寧にお辞儀をして挨拶をするようになった。
「こんにちは。こんにちは。こんにちは。こんにちは。…」
誰もいない玄関に向かって何度も何度も。
#呟怖
#返怖 可
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「間違えたボタンの消し方って知ってる?」
エレベーター内でカップルが話をしている。
「長押しで消えるんだよ。」
「ええー!すごーい!」
おい待て、それは俺が押した…
そうか…そういや俺死んでたんだった…。
キャンセルされたボタンのランプと共に俺の意識は消えた。
#呟怖
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『1968年アセリコにて』という小説がある。
内容はSFや戦争小説と言われているが詳細不明。
以下これに関する噂
・書き終えてすぐに作者が病死
・発売直後に担当編集者が事故死
・一年後に出版社倒産、社長が自殺
・読者が次々と変死
・いずれの場合も傍らに「アセリコにて待つ」と遺書あり
#呟怖
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食べようと焼いたホタテの中で小さな人の形をしたものが死んでいた。
もしかしてこの貝はヴィーナスの幼体だったのか?
#呟怖
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友人にすぐ物を壊す奴がいる。
カバン、自転車、ゲーム機、本…
彼の持ち物はすべてボロボロ。
別段荒く使っている様子はない。それでも壊れる。パウリ効果の一種か?
この間彼と買い物をしていた時に彼が手に取ったスプーンがみるみる錆びていった時はさすがに笑った。
勿論、お買い上げだ。
#呟怖
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_終点。終点ですよ。
しゃがれた声が僕を揺さぶる。
しかし僕は頑なに目を開けない。
_終点ですよ。終点。起きてくださいよ。
目を開けない。
_終点。終わりです。次はありません。
開けてはいけない。だって…
_早く目を開けてくださいよ。
だって僕は電車になど乗っていないのだから。
#呟怖
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僕のバイト先の飲食店では時たまに食洗機の中に古い錆びた工具が入っていることがある。
これを見つけた時は触らずに1度蓋を閉めて空洗いするというのがルールだ。すると工具は消える。
以前スタッフの1人が工具に触れたところその場で手が腐り落ちたという。
#呟怖
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酷い空腹感で目が覚めた。
ここは…病室?
_お腹がすきましたか?
男。医師が問う。
ええと私が答える。
_それは貴女の子の気持ちです。
…え?
_貴女が見捨てた子の感覚です。
何故そんなこと…!
_病院食をどうぞ。
後頭部から『あの子』の声がする。
_貴女に処方したのは
__二口女です。
#呟怖
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お題『影』
私は下を見て歩くのが好きだ。
そうすると前を見て歩くだけじゃ見えないものが見えてくる。
目に映るのは無数の影
行き交う人の影
鳥の影
電柱の影
そして
__魚の影。
魚達は大小様々で時折別の影を喰う。
小さい魚は小鳥等を
大きな魚は人間を
喰われた者は世界から消えてった。
#呟怖
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赤い部屋。人が死ぬと来るところらしい。私はここで生前の反省文を書いている。
私は人を殺しました。来世では不幸になります。
それだけ書いた。
「じゃあそこの穴から飛べ」
言われて底の見えない穴に向かって跳んだ。穴の奥で私は膝を抱えた胎児になった。来世では不幸になる。産まれる。
#呟怖
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#呟怖
深夜、小腹が空きコンビニへ
軽食を持ってレジに行くと
誰もいない
しかし、奥の部屋から物音が
「すいませーん」と呼ぶと
少しして
ゆっくりと店員が出てきた
会計を終えると、突然
「領収書ですね」と言い、手書きの領収書に値段を書き出した
渡された領収書には
¥110と書かれていた
https://twitter.com/yumesaru87/status/978773962120298496
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それを見ていたのは
ただ静かに見降ろす
木々と月
世を捨てると約束した男と女は
深い深い湖へとその身を落とした
冷たい湖の底で、男は思い出した
この女のことなど
何一つ知らないということを
今夜も出たのだ、男をたぶらかす
寂しがり屋の湖の主
木々と月は
ただ静かにそれを見ていた
#呟怖
https://twitter.com/yumesaru87/status/1000173511699136512
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歯医者へ。医者の口内の触り方や胸元への視線が不快。見覚えが…思い出した!コンビニの常連客!レジでお釣り渡す時手触ってくるニヤケ男!
次の瞬間、激痛。見るとピンセットに前歯。悲鳴聞き他の医者が来ると彼を見るなり「誰…?」
拘束直前、微笑の男は私の歯を口に入れ味わう様に飲み込んだ。
#呟怖
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愛犬の散歩中、公園の砂場で男の子が遊んでいた。普段大人しいのになぜか吠える愛犬。慌てて逃げる男の子。強くリード引かれ砂場まで来た私。何か見える…
小さな手が砂山から出ていた。
恐る恐る掘ると出てきたのは紫色の冷たい赤ん坊…腐臭。
兄が親取られた嫉妬で弟を…と後で警察に聞いた。
#呟怖
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工事現場を休職。もしあの時同僚に手が届けば…眼前で落下する彼を救えたかも。毎晩夢に見る。
昨夜も見た。手を伸ばすと…届いた!が、彼に強くすがられ私も宙へ。高速で接近する地面。衝撃音と激痛。
隣の彼の死体の口が動いた「こうならないで良かった」
悪夢は終わった。後日仕事に復帰した。
#呟怖
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日曜の早朝!
ベランダから鳥の声が聞こえたので、静かにカーテンを開けると、手すりに綺麗な緑色のセキセイインコが止まっていた!何か喋っている。耳を澄ませてみた!
「助ケテ!ココカラ出シテ!コレヲ聞イタ人!住所ハ…」
そこまで言うとインコは飛び去ってしまった。以降、見ていない。
#呟怖
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曽祖父が子供の頃の話。町への唯一の道が大雪のため断絶し、集落が孤立することがあった。またそんな時は子供が失踪することも多く、大人達は次の犠牲者が出ないよう困窮の最中にも関わらずお供え物には肉が出たそうだ。
神隠しだよ、大人達の嬉しそうな顔が今となっては背筋を撫でる。#呟怖
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実家には流雪溝という雪を捨てる場所がある。家の周りで処理しきれない雪を入れると水が運搬していくシステムで蓋を外すと大量の雪の流れが見て取れる。
ある年の冬から回覧板で【流雪溝をお使いの方へ】とチラシが入るようになり【一日に何度も同じ人が流れてくるので助けないように】とあった。#呟怖
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「母さんのご飯と同じ味がする」
「母さんみたいに見るね」
「きみは母さんと同じ匂いがする」
会ったことのない母親と比べられることが多かった。
その母親が捕まった。殺人と死体損壊。彼は青白い顔で冷凍庫の『食品』が押収されたと私に洩らした。
……なんだ、本当に何もかも同じじゃない。#呟怖
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この地では海から人が揚がった日は漁に出ない。
昔、人が打ち上がった。男はそれを知っていながらも丸々と太った魚を釣り上げ、手放すのを惜しんで持ち帰った。
腹に包丁を立てると中には髪の毛が詰まっており、血抜きしたはずの魚が悲鳴を上げる。釣果を分けた隣近所からも同じ悲鳴が聞こえた。#呟怖
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道端に骨の折れた傘。
拾ってみると突然の激しい雨音が耳を突く。乾いた地面との対比を不思議に見ていると後から殴るような警笛とスリップが聞こえた。振り返ったが何も無い。次の瞬間、固い何かとぶつかる鈍い音が鼓膜を揺する。
静寂が戻り、一筋の雫が傘から落涙すると持ち主の最期を知った。#呟怖
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私は #呟怖 を書くため恐ろしいことばかりを考えている。料理のように焼くか、煮るか、潰すか、切るか。ありとあらゆる方法を用いて最大限の恐怖を与え、肉と骨だけにする空想だ。おかげで次々と作品ができ、毎日が充実している。
だけど私の中で何万通りもの殺され方をするのはいつも上司の顔だった。
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通りがかった公園の砂場で女の子がもがいている。両の足が砂に埋まり、抜け出せないでいるらしい。助けようと駆け寄る自分の肩を友人が掴む。
「やめろ、蟻地獄だ、泣き声がない」
その瞬間、女の子の泣き顔はぴたりと止まり、恨めしげにこちらを睨みつけながらゆっくりと砂中へ帰っていった。#呟怖
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蝉の抜殻を踏んで、ふと昔を思い出す。
裏山の朽ちた祠にそれは居た。抜殻を供えると中から痩せ細った手が伸び、クシャリクシャリと食む音を幾度も聞いた。
空蝉の語源は現人、いくら食べても人の肉と比べれば腹の足しにはならぬだろうに。潰れた飴色の破片を見て物の怪の優しい空腹を想った。#呟怖
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ばあちゃんの初盆でお経を上げてもらってる時に音が聞こえた。閉め切った室内で風鈴が揺れている。
「ばあちゃん喜んどんな」とじいちゃんは嬉しそうに小声で言った。
応えるように短冊が木魚に合わせてクルクルと回るけど、どう見てもそれは半透明な毛むくじゃらの手でばあちゃんじゃなかった。#呟怖
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たっくんは隣に住んでる子で私たちは一緒に遊んだりする仲良しだった。だけど小学生になってたっくんは私を無視しだした。いくら話し掛けても黙って俯いたまま。
今日たっくんが来てくれた。嬉しくて沢山話しかけたのにたっくんはやっぱり黙って下を見て、私のお墓に花だけ置いて帰って行った。#呟怖
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みんな僕が肩を叩いても、話しかけても、後ろを向いて不思議な顔ばかりするんだ、まるでそこの空間だけを見るように1人の子について行ってもすぐ死んじゃうんだ、でもね、お母さんだけはいつも話しかけてくれるんだ「ごめんね」って、大丈夫だよ、僕、お母さんの後ろにはつかないよ
#呟怖
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昔、近所の中華料理屋の大将と仲が良かった、大将はよく出前をしていたのでよく会っていたし話をしていた。ある時体を悪くして店を休んでいた、しばらくしてから俺は大将に会った、いつも通り何も変わらなかった。後日、店の前の貼り紙を見て凍りついた。俺が会った四日前に大将は死んでいた。
#呟怖
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ある富豪の娘が両親を同時に亡くした。絶望に暮れた彼女は毎日、家政婦に言ったという
「どうして私だけこんな酷い目に合わなきゃいけないの?」と
それから家政婦は街中の子供を拉致して体の一部を切り落としたり失明させた子供を彼女と一緒に住ませた
「私なんてみんなに比べればずっと幸せ」
#呟怖
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窓から見下ろす、ゴミに出した息子の入ったゴミ袋を。
収集車が来た、重そうにふたりで持ち上げ、大きな口を開けて待つ収集車に投げ入れた。
「バキバキバキ」
その音を聞いてほっとした私の腰に何かが触れた
体がふっと浮かび地面がどんどん近づいてくる。
ベランダを見ると息子が笑っていた
#呟怖
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警官が机を叩いて叫んだ「て、てめぇなぁ!人間20人も殺して悪いと思ってねぇのかよ!おい!何とか言え」
お巡りさん、アリを殺しても悪いと思わないでしょ、それと同じですよ、だから、悪いと思うまで殺したんですよ、20人目に母を殺した時にやっと思いましてね、あぁ申し訳ないなぁって。
#呟怖
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殺人鬼と呼ばれた少年が異例の少年法ではなく一般の刑法が適用され、刑務所に収容された
何を聞いても答えない、笑ってもくれない。何人殺したのかなぜ殺したのか正確にはわからない。「なぁ、いい加減話してくれないか、来年になると取り返しのつかないことになるんだ」
少年は急に笑いはじめた
#呟怖
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私が悪いかもしれないけど
死んでほしい人が多すぎるの。だから実行しようとしたのにどんどんみんな死んでいく。なんで、殺させてよ、勝手に死なれても満足出来ない。昨日、まだ生きてる標的が家に来た。彼は会うなり「満足した?」って聞いてきた。「うん。あなたから来てくれて助かったわ」
#呟怖
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連れと旅館に泊まった時だった。2階の部屋に戻ろうとした時上から女が降りてきた、女は古い柄の浴衣を着ていた。女はすれ違いざまに連れの顔を見て去って行った。連れを見ると血の気が引いた顔をして言った「そんなに片足無いのが変?」と言われたという連れには女の片足は無いように見えていた
#呟怖
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ったく、まだ来ねぇのかよ。急にいなくなって連絡してきてこれかよ。女は自由すぎるんだよなぁ。てか、ここどこなんだよ。なんだこの看板「お忘れ物はございませんか?来世で思い出されてもお戻りになれません」
なんだこれ?
「待たせたな」
「は?誰だテメェてかなんだその鎌…」
#呟怖
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最近娘は自分の目が見えていないことに気がついたらしい。医者曰く生まれた時から見えてない子は脳みそではイメージがあるが、目からの情報は全くないらしく、同じ人間を見ても毎回少し違うらしい。娘は血まみれの俺の方を見て言った。「パパ、お客さん?沢山の人がパパを睨んでるよ」
#呟怖
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#呟怖
世の中、ホント騙し合いだよね。
ニコニコ笑って会話してる人でも、陰では悪口言ってたり、仕事を手伝ってくれた同僚が、自分が全部やったかのように話してたり。ホント、びっくりだよね。
こっちを見ていると思わせて、さっと振り返ってみる。
幽霊だって、見たいと思ったら、騙さないと。
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#呟怖
カップラーメンにポットからお湯入れしてて、途中でお湯がなくなり、激怒。
トイレで用を済ませて紙が無い事に気付きキレまくる。
会社をクビになりあいつのせいだと他人を攻撃。
ポットのお湯を確認してから入れるとか、紙を見てから座るとか、自分の失敗を反省するとか…
絶対、無理だな。
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三人の声が聴こえる
毎夜決まって10時にやってくるその声が
私に時間を教えてくれる
この世界には時間の概念がない
痛みも、空腹も、夏の暑さも、冬の寒さも感じない世界
肉体を失ってからの私は
空虚な世界をただ漂っていた
でも出会ってしまったんだ
画面の中から聴こえるその声に
#呟怖
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友達と下校中の事。
「じゃ」
と言って別れた友達に、トラックが突っ込んできた。
が、眼を開けるといつもと同じ光景だった。
「今、操作ミスっちゃってさ」
後ろから友達の声が聞こえた。
「気にしないで」
それ以来、俺はこの世界が何者かのゲームか何かじゃないのかという思いが消えない。
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#呟怖
小さい頃、畑にカラスが吊り下げられていて、それがビクビク痙攣していて、怖くて逃げた事があった。
調べると、「鳥除けの咒」といって、半殺しの鳥を吊り下げて鳥害を防ぐというおまじないだそうだ。
さらに調べると「賊除けの咒」というものがあったらしいが、それ以上調べるのは止めた。
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#呟怖
バスに揺られていた。
気持ちいいし、景色もきれい。
少し眠りたいな。
と、前に誰か立った。
顔が割れてるみたいな異様な人。
「ここで降りなさい」
怖くって叫んだ。
気付いたら病院だった。
命が危なかったって。
朧げな意識の中、昔ボロボロになるまで一緒だった人形の事を思い出した。
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#呟怖
家で夕食を食べていると、
ザッ、ザッ……
足音が聞こえ、家族が騒ぎだした
さっき心霊スポットで聞こえた音だ
ついて来たんだ
と、お婆ちゃんが
「心配せんでええて」
と俺の肩に手を置いた
その夜、お婆ちゃんは徘徊から帰らなかった
心霊スポットに靴だけがあったと、警察から聞いた
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#呟怖
夢の中、廃遊園地に道化が佇む
思い人の首を掴み、
「思い出は生かすか?殺すか?」
私は思い出を捨てたくてこの場にいるのだ。だが私は…だが私は…
私は道化を撃ち殺した
今宵私は夢の中 道化の衣装に身を包み
貴方の夢に参ります
貴方はその大切な思い出を
生かしますか?殺しますか?
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#呟怖
ママがどこかからお札をもらってきた
「これを飾ると幸福の神様がお家に来るんだって」
私は大泣きしてやめるようお願いした
おかっぱ頭の女の子が寂しそうに手を振ってお家を出て行った
代わりに怖いおじさんが入ってきた
お家はお金持ちになったけど、あれから私は1人も友達が出来ません
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#呟怖
家から古いビデオが出てきた
再生すると若い女性が
「洋介君がこれを見ている時、私はこの世にいないかもしれません…ごめんね、ごめ…」
後は嗚咽で言葉になっていない
だがこの家に洋介という名の者はいない
真相は探らない事にした
納屋から「洋介」と書かれた藁人形が見つかるまでは…
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#呟怖
薄闇の寺の縁側で、女の子が足をぶらぶらさせていた
聞くと親が喧嘩ばかりで家にいれないという
「児相とか保護してくれる筈だから、一緒に行くか?」
女の子は俺の手を握り返した
不憫な娘だな
ケケ、知らない男についてっちゃ駄目って事も知らないんだもんなぁ
握った手が氷の様に冷たい
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#呟怖
友人と心霊スポットの洋館に行った
二階で古びたノートが目に入った
中には妄念に満ちた文章がびっしり書き込んである
最後の方に
「このページを捲ると」
とあり、次のページは
「お前は」
とあった。制止する友人を振り切ってページを捲る
「生き残る」
次の瞬間、友人の首が落ちた
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何千…
いや、何万回この橋を渡っただろうか
幼い頃
スキップしながら渡ったあの日
恋に破れてトボトボと歩いた帰り道
娘が産まれた時に病院へ走った時も
そして長年連れ添ったお前の葬儀の時
この橋は
私の人生を見守ってくれた
渡るのは今日が最後だ
黒塗りの車が橋を通過していく
#呟怖
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#呟怖 「私は人を不幸にするの」
寂しそうに笑う彼女の手首には包帯が巻かれ、時に血が滲んでいた
(俺はこの子を守り抜きたい)
ベッドで寝息を立てる彼女を見ながら思って気が付いた
彼女の包帯が外れている
ぱっくり開いた手首からは牙が覗いていた
「血ヲ寄越セ!」
彼女の手首が俺の喉を食い破った
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退屈な授業中。
壁の木目を見ていた。
顔に見える模様を見つけ微笑んだら、微笑み返された。
それから授業をまじめに聞くようになった。
#呟怖
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バレー部。監督からスパイクのキレがないと怒られた。落ち込みながらの帰路、偶然彼氏に遭遇。隣に女…
ーそれ誰?
ーい、いや、その…
ーひどいよ!
思わずビンタ。
〈グギボギギ〉
「ぅぶぇ」彼氏は顔をありえない角度にして血泡を吹き倒れた。
「今のええやん!」後ろから監督の声が聞こえた。
#呟怖
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父と幼い娘が壊れたボートで大海原を遭難していた。
ーあ!
娘が指差す前方遠くには漁船。だが声が届く範囲ではない。
父は覚悟を決めた。
煙を頼りに船長が漁船をボートまで近付けると、
そこには泣きわめく娘と、人間の燃えカスが残っていた。
#呟怖
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恐ろしい夢を見た
古めかしい壺に蛙や百足
蛇などがうじゃうじゃと蠢いて
互いに食らいあっている
その壺に私は落とされるのだ
足や腕
顔にも蛇やら百足が這い回り
体を蝕まれていく
恐ろしい夢を見た
古めかしい壺に…….
#呟怖
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影は友達。影はぼくといつも一緒。
遊ぶときも学校に行くときも、お父さんにたたかれる時も、お母さんに無視される時も。
影は友達。影だけは絶対に僕を裏切らない。
「オイデヨ…」
ある日の夕方、影からそんな声が聞こえた。 #呟怖
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「今日の荷物はこれで最後ですね」
「ご苦労様です。大変だったでしょう?」
「いえいえ。僕も好きでやっていますし、早く見たいんですよ」
男はそう言い桜の木の下に大きめのスーツケースを放り投げた。
「キレイに咲くといいですねぇ…」
#呟怖
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「やっぱりさー最近の心霊番組って作るの難しくなったよなぁ」
「そうだよなぁ…あんまりハッキリ映ると合成って言われるし…」
「そうなんだよ!昔はテレビの画質が悪かったからやりやすかったなぁ…」
「なぁあんたはどう思う?」
「…なんだか幽霊って大変ですね…」
#呟怖
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僕が学校に行くときに近道で通る公園には顔を覆ってベンチに座っている人がいる。それもほぼ毎日だ。
僕はその人の顔をどうしても見たくなった。
考えた末、僕はその人に直接顔を見せてもらえるよう頼むことにした。
「いいよ…」
その人の顔は僕の顔だった。
#呟怖
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ガタンゴトン。ガタンゴトン。
その音で私は目を覚ました。最近どうも疲れているようで電車の中で寝てしまう事が多い。
「こんばんは。隣いいですか?」
私は心底びっくりした。それは死んだはずの女房だった。そしてその瞬間、私は悟った。
「そうか…私は死んだんだね?」
#呟怖
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「よかったら使って」
うっかり傘を忘れて困っていた私は知らないお婆さんにそう声をかけられた。
結局、傘を借りる事になったのだが別れ際に気になる事を言われた。
「大丈夫よ。勝手に帰ってくるから」
その日の夜中、カランコロン…と下駄の足音が外から聞こえた。
#呟怖
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寂れた商店街。その一角にクリーニング屋さんがある。正直あまり繁盛しているようには見えないし、なんで潰れないのか不思議だった。
「あぁ…それはですね」
そう言って店員は血に染まったYシャツを取り出した。
「ウチ、専門店なんです。」
#呟怖
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「どうも幽霊です」
「……はいっ!?」
「今日からこちらに住むことになりました。よろしくお願いします」
「いやいやお前誰なん…」
「幽霊です」
「あぁー…もう幽霊でいいよ。困るんだよなぁ急に住むとか言われても」
「家事全般ができます」
「…採用」
#呟怖
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「おや、お帰りですか?」
「ええ息子のところに帰ろうかと」
「そうですか。お気をつけて。ちなみにそれは…?」
「孫が作ってくれたんですよ。昔は馬とか牛でしたけど、最近は飛行機もあるんですよ」
キュウリで作られた飛行機はものすごい速さで飛んでいった。
#呟怖
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「社員番号2102、あなたの笑顔度が基準値を下回っています。至急改善してください。」
我が社が導入した顔認証システムは実に優秀なようだ。
ブザーが鳴った。
「社員番号001、あなたの笑顔度が基準値を下回っています。至急改善してください」
優秀なようだ…
#呟怖
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「樹海の人魚」って知ってる?
ガイドの話曰く、姿は見えないけど、毎年何人もの人がその歌声に魅せられて樹海へと入って行くんだって。
それが天使か悪魔かは誰にもわからないけど、自殺志願者にとって、そこは最期の楽園なのかもしれないね。
あなたも樹海で溺れないように気をつけてね。
#呟怖
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昔、漁師だった祖父から、嵐や大津波の前兆に10本の人の脚が生えたイカが打ち揚がる話を聞いた事があります。
そのイカは地元の人たちからは海の魔物として恐れられ、打ち揚がった時は一斉に高台に避難するのだそうです。
因みにこのイカ、供養する時は全ての脚に子供用の靴を履かせるとか。
#呟怖
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昔、近所にある貯水池付近でよく奇妙な石ころを拾ってたんです。
それは人の顔した石ころで、なんでもここで亡くなった人の霊魂が宿ってるんだとか。
でもある日、学年で一番人気だった女子がその貯水池に落ちてしまってね。
男子が必死で捜したんだよ。勿論、その女子の顔した石ころをね。
#呟怖
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小学生の頃、よく天井の隅に女の人がぶら下がってる事がありました。
「いいかい?ワタシの事はみんなには内緒だよ」
しかし、ある日約束を破った私の前に現れたその女の人は、口からから大量の蜘蛛が出てくると同時に、崩れるようにして畳の上に消えてしまったんです。
#呟怖
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霊感の強い知人曰く、近年「憑き物」と呼ばれる存在が増加してるらしい。
なんでも急激に発展したSNSに目をつけた憑き物たちは、取り憑いた人にSNS上で誹謗中傷を吐かせ、その負の感情を吸収する。
吸い付くされた人は最期、食べられちゃうらしいんだけど…
まぁ、みんなも気をつけてね。
#呟怖
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昔、友人宅で遊んでいると、突然薄暗い廊下からペタペタとスリッパの足音が聞こえてきたんです。
親御さんかな?なんて思いながら視線を向けると、薄暗い廊下の向こうをスリッパだけが笑い声と共に移動して行くのが見えたんです。
「ああ、母さんだよ」
隣で友人が呟くのが聞こえました。
#呟怖
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マイマイ様って知ってる?
なんでも以前、うちの学校で凄い流行った噂なんだけど…
雨の住宅街を歩いていると、突然眼の前に傘を差した女の人が現れて、大量の蝸牛を渡してくるんだ。
で、受け取らないと、マイマイ様は相手の顔をべろりと舐めるんだ。
そうそう、その巨大な蝸牛の顔でね。
#呟怖
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天井童子って知ってる?
なんか子どもの頃、一度だけ見た事あるんだけど…。
ばあちゃんに内緒で天井の蓋開けたら、真っ赤な着物姿の女の子がいてさ。
見たらその子、顔のパーツが全部ゴチャゴチャなんだよ。
で、そんな顔でニコって。
もう二度と見たくないよ、あんな化け物。
#呟怖
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我が家にはオシラ様ならぬ家守様がおられます。それは天井裏に祀られており、新月の晩になりますと家族総出で天井裏から引っ張り出し、お風呂場で洗います。家守様はでろりとした巨大なヒトデみたいなお姿で全身ネバネバです。洗い終えますと、再び家族総出で天井裏に戻して終了です。
#呟怖
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以前奇妙なバイトをした事があります。それは夕方の4時〜6時の間だけとある空き家の管理をするというものでした。仕事内容は数分おきに鳴るドアホンの向こうで「ママ、開けて」と髪の長い真っ赤な姿の何かが言ってくるので「ママは死にました」と答える、というものでした。二年間やりました。
#呟怖
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#呟怖
元警官の方から聞いた話。
ある日、女の子が「お母さんが何をいってるか分からない」と駆け込んできた。
現場へ急行すると、そこには数日はたっているご遺体があった。
あの女の子はどんな状況で、なにを聞いたのか。そして今どうしているのか。セミの声を聞くたびに思い返すのだという。
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#呟怖
少し前までwitterのアプリで文字が■になるバグが頻発したじゃないですか。
このことを友人に話したら、そいつが耳元に顔近づけてきて「それ、俺はそこいらでよく見るんよ」って窓を指差してたんですよ。外にはなんもなかったですけどね。
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#呟怖
N氏の趣味は人間観察だ。訳を聞くと
「時々、大勢の人の話し声とかが1つの生き物の鳴き声に聞こえるんです。その時、必ず世の中に悪い事が起きるんです。だからあの声を聞くと、自分が予言者になったような全能感が堪らなくて止められないんです。人間観察」
それからN氏とは縁を切っている。
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#呟怖
社内の女便所で赤ん坊の声を聞いたと噂が。別の日は廊下、数日後にはエントランスで聞いたと話す者がいた。声は移動を?そんな中、ある女子社員が自宅で変死。床に小さい何かの這った痕が赤く残っていたとか。産休は困ると冗談で言ったが、まさか便所で子供を…。シャツに赤いシミが登ってくる
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#呟怖
海水には触れるな。祖父の言葉に、僕は海から離れて生きてきた。けど成長と共に危機感は薄れ、学友達と海に来ていた。見守る僕を他所にはしゃぐ友人達。すると背中に何かを放り込まれた。大笑いする友人。服から小蟹が出てきた。途端に僕の体は変異、その場は惨状に。祖父が言う。陸には戻るな
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#呟怖
次々と殺人事件が発生。被害者は順に、小田、間島、江崎、岡花、結城、ルイス。全員に繋がりはなく無差別殺人と思われた。が、関連性が発見された。頭文字と並べると『お、ま、え、お、ゆ、ル』となった。次は〈さ〉が警戒される中、7人目は鈴木。《お前を許す》が完成した。犯人は現在も不明
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#呟怖
失敗の連続。部屋で塞ぎ込んでいると、バタンと背後で戸が閉まる音がした。心配した母が覗いたのだろう。…バタン、とまた鳴る。何なんだ?母を呼ぼうとし、妙な違和感を抱く。母…って?戸を前に、背後でバタンと音が。え?…あれ?ここは?繰り返される音。その度に、記憶が閉ざされていく…
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#呟怖
カフェで女子トイレに入ると、女が鏡に映る自分に向かい罵声を浴びせている。「クソアマ!消えろ!」女は男のような声で叫ぶと鏡を叩き割り、破片で自分の顔を切り刻んだ。騒然となる店内。暫くすると、女の服を着た血塗れの〝男〟が救急車で搬送された。私の横に、それを見送るあの女がいる。
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#呟怖
ある日、生徒達の姿が魚に見えるように。換気しても消えない生臭さが吐き気を誘う。顔を顰めていると、まるで汚物でも見るような表情だと生徒が荒い口調で言った。仕方なく正直に話すが、全員が嘲笑の声を上げた。慣れた光景。俺に教師の威厳など皆無だ。俺も魚になりたいと、海に飛び込んだ。
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#呟怖
車のライトに照らされる彼女。憂いた眼を向け、何かを囁いている。聞き取りに歩み寄ろうとし、老人の穏やかな声に止められた。「あれは人ではない。近づけば命を喰われる」僕は振り返り、老人に近づく。「知ってます」彼女の方へと老人を突き飛ばす。人である事に疲れた。どうか、君の仲間に…
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#呟怖
母が雨打つ庭を見て泣いている。背を優しく摩ってやるが、心の壊れた母の中で、既に私は存在していない。母の視線の先は荒れた花壇。母が大切にしていた花は見る影もない。ごめんねと何度も言う母の肩を、そっと抱く。私を忘れ、花を想う母。雨で土の中から現れた白い指に、私は自分の指を見た
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#呟怖
男がバスを待っていると、目前の家の窓がつつつ…と開かれた。そして、中からおばさんの顔だけが出てきた。出目金のような目をこちらに向けたまま、背後から手が1本、3本、…と伸び出てきて
と、気づけば動き出すバスの中だった。外をみなおすと、バチンとあの窓が閉められたという。
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#呟怖
Aさんの某牛丼屋での体験。
隣の中年男性が牛丼を注文した。すると、間髪いれずドンブリが出てきた。
しかし、出されたのはどう見てもマグロ丼。男は美味しそうに頬張る。
頭が?になっていると「牛丼一丁!」と声がした。振り返ると例の男がいた。隣を見直すと空のドンブリだけがあったという。
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映像関係の方から聞いた話。
AVで「初体験はいつ?」と聞くのありますね。そこで「12」って答えた女優がいたんですよ。しかもお相手は弟。
監督がその場でNG。そしたら彼女「違います~埋めたんです~」スタッフ一同沈黙。すぐに冗談です~っていってたけど、それこそ嘘だと僕は思うんです。
#呟怖
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#呟怖
数年前、ある男が自殺した。
家族、友人らは悲しんだ。誰も心当たりがなかった。何故?と皆がいう。
そんな彼が残した遺書は「白紙」だった。残された人々は今もその謎に振り回され、嘆き苦しんでいる。
ただ、その内の幾人かが「白紙」の遺書を残して消息を絶っている事実だけがある。
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#呟怖
深夜、Iさんが山道を運転していると道をさえぎるように大量のカラーコーンがあった。車を降りどけようとすると、ゾゾゾっとカラーコーンらは動いて森の中に消えていった。あまりの恐ろしさにIさんは酔いが覚めたという。
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#呟怖
Sさんが高校生の頃の体験。
両親は出払っており、家に一人だった彼は秘蔵の”DVD”を居間で見始めた。そしていよいよ…という時だった。
「この姉ちゃんええなあ」
振り向くも誰もいなかった。
この中年(?)とは趣味が合うらしく、就職する頃まで肝心な時に声が聞こえたという。
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#呟怖
警察関係のSさんが聞いた話。
ある男が人混みに紛れて女性を盗撮した。取り調べる際、証拠を確認するということでスカートの中、否、フォルダを覗いた。どれも赤や黒の小さな手足などが写りこんでいた。
その容疑者は「な?スケベなもん、撮っとらんで」とニヤついていたという。
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満員の通勤電車内で真ん中の席がずっと空いていたので
「あの真ん中の席…」と隣に居た友人に尋ねたら
「あ~あの女の人ね~、どうかした?」
と逆に聞かれ、
その席に座っている女性が見えないのは、
どうやら私だけらしい…
#呟怖
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病気の治療をしていたら、魔女に間違われた
何万もの面前で晒され、公開される娯楽の火刑
炎の向こうには、私を見つめる沢山の観衆の目
中には治療した人々の高揚した顔
助けた命に殺される…悔しい。理不尽だ
今…魔女狩りは無くなり殺されないが
見せしめとして形を変え今も続いている
#呟怖
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水底が見える、清んだ池の畔を散歩した
池の中を覗いたら、陽に光る水面にいた魚が跳ね、細波がたった
細波がおさまり、水鏡になると顔が映る
その表情は、笑顔。
美しい笑顔の青く清んだ瞳に吸い込まれるようだった…
気づくと水面越しに、青空を背景に池の縁を遠ざかる私の姿が見えた
#呟怖
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愛しい貴女
花に包まれ逝くがいい
芳しい香気漂うこの場所は
貴女の最後に相応しい
欠けた月に妖しく照らされ
魂は昇華していくことだろう
純白の花が深紅に染まる
さぁ、盛大に送ろう
紅のレクイエム
#呟怖
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二年前、ロシアのTV局が”部族の生活”という特集を組み、アポを取り現地へ。が、村はもぬけの殻。捜索の末、近くの崖下で全員分の遺体が発見されたという。
学者は述べる。
「レミングというネズミは個体数が一定を超えると集団で自殺し、全体数を調整する習性があります。もしかしたら人間も…」
#呟怖
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暗い森の中、空を見上げると樹々の隙間から星が微かに見える
聞こえるのは枝葉が擦れる音、夜行性の獣達が動く音、落葉を踏む音と息遣い
手元のランプの灯だけが、心強い
夜の森を歩く人と会えた!
と思ったら声をかける前に元来た方向へ皆、逃げ帰っていった…
私は今夜も悠遠の闇を独り歩く
#呟怖
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「どこにいくの?」
その女の子は、通学路に毎日現れる
答えちゃいけない
母さんから口酸っぱく言われてた
「真由美に言われたの?」
母の名に思わず悪寒が走る
「ち、違う!」
しまった。と思った次の瞬間
私と彼女は入れ替わっていた
『私』は微笑みながら言う
「私が本物の真由美」
#呟怖
https://twitter.com/yumesaru87/status/1034378388226469889?s=21
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友達が2年前に死んだはずの奴を街で見たと青い顔で言ってた。
そんな訳ない。
他人の空似だろう?
だって俺はずっとお前の背後にいるんだから。
#呟怖
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#呟怖
雨の日
赤い傘をさした女が道端で
佇んでいた。
顔は傘に隠れて見えないが
見覚えがあるような…
前を通り過ぎようとした時、
女が近寄ってきた。
顔を見た瞬間、思い出した。
ああ…俺が殺した女じゃないか…
あの日も雨だったな。
灰色の空が赤色に変わった
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神は救わない
人間のように
代償も求めないし
関心すらない
彼女はずっと冷たい
誰に祈れば彼女を
…
彼女の家族や
友人達は
泣いていたり
目に力がない
悲しいよね
僕もそうだから
怖がることはないよ
彼女に会えるんだ
…
心臓が並び
大地に向かう星は描かれた
彼女の遺体は笑っている
#呟怖
https://twitter.com/yumesaru87/status/1017354035685351425?s=21
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美術室の片隅に置いてある空白の
キャンバス
美術の授業で美術室に行く度に何となく気になっていた
なぜなら日毎に何か絵が描かれていくからだ
私は完成を密かに楽しみにしていた
そしてある日、絵が完成していた
凄く綺麗な女性の絵…でも、
誰が描いたかは誰も知らない
#呟怖
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新しいカメラを買った
そうだ、盗撮しよう
思い立ったが吉日、被写体を探す
美しい髪、端正な顔立ち、肉感的な身体
彼女に決めた
家を突き止めるのは得意だ
自宅へ入るのを見送り
私はカメラを構え、ベランダに忍び混む
首を吊り、腐乱した彼女と目が合った
飛んで火に入る夏の虫…か
#呟怖
https://twitter.com/yumesaru87/status/1034048351988211712?s=21
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今日は有名な紫陽花公園で紫陽花の写真を撮りに来た
しばらく見て回っている時、真っ赤な紫陽花が目に付いた
こんな色の紫陽花は見たことがない
なのに誰1人この紫陽花に見向きもしない
不思議に思ったが珍しいので写真を撮った
撮れた写真には、無気味に笑う赤い服の女が写っていた…
#呟怖
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僕「もういーかい?」
「まーだだよ!」
聞き慣れた友達達の声だ
僕「もういーかい?」
……………
僕「もういーかい?」
…モウイイヨ…
聞き慣れない声が聞こえた
振り返ると血塗れの女が立っていた
女「見ツカッチャッタ。次はワタシが鬼…」
そう言って笑いながら女が走ってきた
#呟怖
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気づくのが遅かった
仕事のため
将来のため…
色々な言い訳をならべて
妻を大事にできなかった
妻が亡くなってから
気づくなんて
ごめん、本当に…
泣いていると
ふいに視線を感じた
遺影から目線を外すと
テレビの液晶が反射し
僕を写している
そこには
嬉しそうに笑う
僕が写っていた
#呟怖
https://twitter.com/yumesaru87/status/1032830520973873152?s=21
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彼は嘘をついたことがない
そんな彼が一度だけついた嘘がある
一緒に部屋でくつろいでる時に彼が言った
「ずっと側にいるよ」と
普段そんなことを言わない人だったから不思議に思った
直後、電話が鳴った
彼が交通事故で亡くなったと聞いた
あの言葉は彼の最初で最後の嘘だった
#呟怖
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死んだ俺は、妻を愛するあまりテディベアに取り憑いた
心が弱った妻は毎晩俺を抱きしめ眠っていた
ある日、妻に新しい男ができた
暴力的なクズ野郎だ
泣き叫ぶ妻を蹴り、俺を鋏で切り刻んだ
本体を失った俺は最後の力で男に取り憑き、鋏を喉元に突き刺した
二度も泣かせた俺は地獄行きだな
#呟怖
https://twitter.com/yumesaru87/status/1035105737221988352?s=21
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#呟怖
子供の頃、俺の兄には霊が見えていた。霊感の無い俺には超能力みたいで羨ましかった。ある日、俺にも霊が見えるようになった。「兄貴、俺にも霊が見えるようになったぞ!」嬉しそうに兄に言ったが、兄は無反応。大人になった兄に霊感は無くなっていた。
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今もいる
昨日の夜から
ずっといる
赤い女が
ベランダにいる
#呟怖 #怪談短歌
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逢魔が時、公園で遊んでいた子供達は家へ帰り、街灯や家々が灯り、夕餉の香りが漂う。
光が届かなく人通りのない裏路地。
昔と違い夜道も明るくなり妖には活きにくいが、人の目を盗んで闊歩し始める時間。
常闇の中から妖達は、黒い心の闇の中へ飛び出すのを静かに待ち構えている。
#呟怖
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#呟怖
満員電車のドア付近に立ってると、前方から網棚や手すりの上を器用に走りながら、子鬼が2匹やってきた。
「ニゲロヤ ニゲロ」
笑いながら囃し立てる唄を聞こえたのは自分だけらしく、僕に気付いた子鬼は「ソロソロ」と告げると後ろの車両へ消えていった。
直後、激しいブレーキと衝撃が…
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#呟怖
特殊清掃の現場にて。独身女性が風呂場で亡くなり半年後に発見。遺体は運ばれたが壁には体液で固まった髪が貼り付いていた。髪に溶剤をかけ、浸透するまで床を這って掃除していると、頭上からネチャッと髪が被さってきた。即座に払い除けるも、耳に掛かった髪から「ありがとう」と声が聞こえた。
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#呟怖 リサイクルショップで大きな姿見を買ったところ、毎夜「鏡から老婆が這い出てくる夢」を見るようになった。3夜連続で見たあと、なんとなく鏡の前面に超強力な飛散防止フィルムを貼ってみた。
その夜の夢は「フィルムに顔を付けてるマヌケ面な老婆と、それを指さしてゲラゲラ笑う自分」だった。
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#呟怖 「赤ん坊の毛で作る筆以外にも、遺髪で筆を作ってほしいって依頼は珍しくない。家族だったら話を聞いたうえで受けることもある。だけどそれ以外で人毛の筆は作らん。一度だけ若いにーちゃんの『ぜひ彼女の髪で!』って押しに負けて作った際、素材の髪を洗浄したら血が付いてた事があってな…」
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バカな金儲けを考えては借金を増やしている友人A。最近、髪が伸びる呪いの雛人形セットを買ったらしい。理由を聞けば「人形の髪を使って呪われた筆を作るんだ!しかも髪は伸びるから何本も作れる!」
最初は数本売れたらしいが、15体全員丸坊主になったところで髪は伸びなくなったらしい。
#呟怖
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男が血まみれで倒れていた。
「大丈夫ですか?!」
「大丈夫デス( ^ω^ )。なぜなら…」
立ち上がった男は満面の笑み。
「この血は返り血だからねェェェェェ!!!!!!」
男の持つマイナスドライバーが腹に刺さった。
#呟怖
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引き出しを開けるとセロハンテープがあった。
そのテープには誰がどうやったのか真ん中ぐらいの層に拙い字で文が書いていた。
“くゎしまが死んだ 迎えにこい”
そう読めた。
『くわしま』という名前に心当たりはない。
#呟怖
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#呟怖
とある神社で、女が自ら腹を切り裂き死んだ。その屍には黒い影が群がり、開かれた腹に争うように入り込むと、暫くして1体のみが這い出し何処かへ消えた。その後装束姿の集団が女の体を斧で切り分け、燃やし、それを木箱に入れ社殿に納めた。多くの参拝者の祈願成就の為の犠牲を、誰も知らない
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#呟怖
ある患者が「ハイそうです!」と何度も叫び死んだ。だが頭は横に振っていたという。更に別の患者が頭を縦に振り「イイエ違います!」と繰り返して死んだ。そういえば以前、無言で頭を振り死んだ者がいたが…。ふと耳元で、囁きが聞こえた。「ハイ違います!」頭を縦横に振り、私はそう叫んでいた
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みなさま呟怖王に多数のご応募いただきありがとうございました!前回を上回る応募数とレベルの高さで早くも審査メンバーに戦慄が走っております!
これよりメンバー全員でしっかりと審議させていただきますので、結果発表までしばしお待ちください!!
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公休日家でくつろいでいると平成の初めに亡くなった愛犬じゅりがいた。
鈍感な私が珍しく「ああ!自分は亡くなったんだ」「迷わぬ為に迎えに来てくれたんだ」と察した。
じゅりに「久しぶりに散歩に行こう♪」と笑顔で言うと、じゅりは一瞬困った顔をしたが出掛けることにした。
出かけると何か風景が慣れ親しんだ道であるのに微妙に違和感がある。
亡くなったはずの方が道を歩いていたり造成される前の光景が目の前に浮かんでいる。
ふと、目の前に見慣れないトンネルが現れた。
ここを越えたらアチラの世界かな?
じゅりは首輪を外し一匹トンネルに向かったところで消えてしまった。
そしてトンネルも消えた。
まだ来るなってことか
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